ちくま文庫<br> エレンディラ (新版)

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ちくま文庫
エレンディラ (新版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480441041
  • NDC分類 963
  • Cコード C0197

出版社内容情報

大きな翼を持つひどく年取った男、この世でいちばん美しい水死人、無垢な少女エレンディラの数奇な物語……

"大人のための残酷な童話"ともいえる6つの短篇と中篇「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」を収録。『百年の孤独』ともつながる、コロンビアのノーベル賞作家ガルシア=マルケスの代表的短篇集。改訳し、詳細な解説を付した新版。



解説 木村榮一・松本健二



『百年の孤独』と『族長の秋』というふたつの大作にはさまれて生まれたのが、ここに紹介した『エレンディラ』である。とめどなくエピソードがくり出される壮大なスケールの二編の小説の余滴とも言えるのがこの短編集だが、一方ではこの二作品をつなぎ合わせる性格をも備えている。――木村榮一



ガルシア=マルケス初心者にうってつけの入門書ともいえるのが、本書『エレンディラ』であろう。――松本健二



【目次】

大きな翼のある、ひどく年取った男 



失われた時の海 



この世でいちばん美しい水死人 



愛の彼方の変わることなき死 



幽霊船の最後の航海 



奇跡の行商人、善人のブラカマン 



無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語 



訳者あとがき 木村榮一  



余談ながら ―― 新版あとがき 木村榮一  



解説 松本健二  

内容説明

大きな翼を持つひどく年取った男、この世でいちばん美しい水死人、無垢な少女エレンディラの数奇な物語…”大人のための残酷な童話”ともいえる6つの短篇と中篇「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」を収録。『百年の孤独』ともつながる、コロンビアのノーベル賞作家ガルシア=マルケスの代表的短篇集。改訳し、詳細な解説を付した新版。

著者等紹介

ガルシア=マルケス,ガブリエル[ガルシアマルケス,ガブリエル] [Garc´ia M´arquez,Gabriel]
1927年、コロンビアのカリブ海地域の町アラカタカ生まれ。ボゴタ大学中退後新聞記者となり、ヨーロッパ、ベネズエラなどでジャーナリストとして活動。そのかたわら小説を執筆し、55年に『落葉』を出版。67年発表の『百年の孤独』で世界的に評価される。82年にノーベル文学賞受賞。2014年没

鼓直[ツヅミタダシ]
1930年、韓国・馬山生まれ。法政大学名誉教授。2019年没

木村榮一[キムラエイイチ]
1943年、大阪市生まれ。神戸市外国語大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

メセニ

20
9/10。ほんとどの短篇も良かったな。甲乙つけがたい。自分のイメージするものとは程遠い天使の登場する「大きな翼のある、ひどく年取った男」は、最初からその異様な光景に仰天するし、薔薇の芳香に幕開ける「失われた時の海」に描写される海底に広がる死者の世界には、どこか午睡へと誘うような恍惚感がある。他にも魅力的な光景には事欠かないが、そのどれもが神話や伝説的でありながら、その幻想を幻想のままに、ある種のリアリティーとして受容してしまえる不可思議さに、マルケス的饒舌の愉悦と物語る力がある。素晴らしかった。2026/10/20

Porco

19
百年と族長の間に位置する短編集。やるせなさや哀しさと言ったものは少なく、より現実と空想が地続きである描写が集団単位できちんと書かれている作品が多い印象。鶏小屋に押し込められた翼を持った老人や愛の呪いを与えてしまう水死体など、それらに対する扱いや向き合い方が、彼らは気にしてはいるもののそれが過剰な反応ではないだろうという独特な塩梅や空気感というものが感じられる。2026/08/30

n1

5
再読。愛読書の仲間入り。2026/10/19

19番ホール

2
『百年の孤独』と『族長の秋』の間に執筆された短編集。近所の林に老いぼれ天使が落ちてきて、村人がいじめてみたり保護してみたりする話がよかった。出来事に対してどこか俯瞰していて、意地悪と思いやりが並列するマルケスらしさ。ほかの作家では味わえない。 マルケスの小説はあらすじを書くのがたのしい。2026/09/22

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