ちくま文庫<br> 裸足で逃げる―沖縄の夜の街の少女たち

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ちくま文庫
裸足で逃げる―沖縄の夜の街の少女たち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480440761
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

打越正行『ヤンキーと地元』とともに沖縄の語り方を変えた、比類ない調査の記録。1万字超の文庫書きおろしをくわえた決定版。


【目次】

内容説明

沖縄に戻った著者は、風俗業界で働く女性たちの調査をはじめる。ひとり暴力から逃げて、自分の居場所をつくっていく―彼女たちの語った話は著者の手で書き起こされ、目の前で読み上げられ、自己の物語として了解されていく。沖縄の話であり世界の話でもある、比類ない調査の記録である。文庫書きおろし「十年後」をくわえた決定版。

目次

キャバ嬢になること
記念写真
カバンにドレスをつめこんで
病院の待合室で
あたらしい柔軟剤 あたらしい家族
さがさないよ さようなら
調査記録

著者等紹介

上間陽子[ウエマヨウコ]
1972年、沖縄県コザ市生まれ。琉球大学教育学研究科教授。1990年代から2014年にかけて東京で、以降は沖縄で未成年の少女たちの支援・調査に携わる。2017年、デビュー作となる『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』(太田出版)を刊行。2020年に刊行した『海をあげる』(筑摩書房)は数々の賞を受賞し、大きな反響を呼んだ。現在は、「特定妊婦」となった女性たちの出産前後を支える施設「おにわ」の代表をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

buuupuuu

29
著者は、女性たちの具体的な苦境や感情や個々の美徳に留まって、性急に社会問題へと回収して語ったりはしない。そこが素晴らしいと思った。なぜなら具体的な生の問題が、マクロな視点から眺められるとき、しばしば複雑なものが単純化されたり、困難な選択を一方的に裁いたりするということが起こるからだ。もちろん、問題を社会化していくことは必要なことだが、その前に一度立ち止まって、声を聞くことが重要なのだ。そうすることで、私たちはそこに誰がいるのかを知ることになるし、当人たちも改めて自分のことを理解するのだと思う。2026/02/06

Shoji

28
キャバクラで働くシングルマザーを丁寧に取材し、彼女たちが底辺から再生しようと、もがく姿を描いたルポである。家庭や学校で暴力が常態化している環境に育つ子供は、成長しても同じことを繰り返すのだ。挙句、弄ばれて、捨てられて、堕ちていくのはいつも女。堕ちていくのは、弱くて心根が優しくて純だから。諸悪の根源は、そこにつけ込む男だ。奴らを一掃しないと解決はしない。少なくとも、「若気の至り」とか、無分別などといった簡単な言葉で済ませてはならない。この本に書かれた女性たちが、いつか本当の幸せを掴めるように祈って止まない。2026/04/17

ゆうすけ

15
昨日読み納めの投稿をしたばかりなのですが、帰省の新幹線で時間があったのでもう一冊読み終えました。かなりベビーな作品でして、正直大晦日にはどうかと思いますが、日本の現実の一つとしてしっかりココロに留めておく。ハードカバーで出たときから気になっていて、文庫化されたので手に取りました。気軽に読める内容じゃないけど、多くの人知ってほしいこの現実。ホントにクソ男がやまのように出てきて、頭がくらくらします。2025/12/31

二人娘の父

12
文庫 #裸足で逃げる 読みました。文庫版のみの「十年後」が入っています。上間陽子さんの本に何度泣かされるのか。今度も読後、涙が溢れて止められませんでした。「なぜ泣くのか」が自分でもよく分からない涙。かわいそうとか、憐れみとか、そんなものではありません。文庫版を読んで気づいたこと。打越正行さんの存在の大きさ物理的に精神的に、上間さんの行動を支えていたんですね単行本で「打越さん」になっている箇所が文庫では「打越くん」になってますか?上間さんがこの直しを入れた思いを考えると、なんだかとても胸に迫るものが。2025/12/14

フクロウ

8
本当につらかった。工藤将亮監督が『遠いところ』で描いていた話であり、知っていた…はずではあるが。沖縄の若年女性の置かれた経済的貧困、16〜19歳での若年出産、性風俗での勤務、DVやレイプ…逃げ帰る先の実家でも親の離婚と貧困はもはやデフォルト、果ては虐待、無関心…。積み上がった現実を克明に記していく上間陽子氏。文庫版の10年後編で、上間氏が銘苅桂子氏に働きかけ、若年女性のシェルター「おにわ」を作り、運営されていることが書かれている。調査だけでよいところを支援にまで舵を切った、その召命に感服する。2026/03/06

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