出版社内容情報
1979年夏、44歳の「作家」が、1940年代のアメリカ・オレゴン州での少年時代を振り返る。貧困の中での生存と気晴らし、池の端にソファやランプなど家具を並べて釣りをする夫婦、22口径の拳銃が起こす悲劇、少年の心に落とされた影……。幻想的な光景と死の匂い、風に吹きはらわれてしまいそうな人びとの姿を物語に描き、作者が生前最後に発表した小説。1985年に刊行され品切れとなった後、傑作と評価されながら入手困難となっていた『ハンバーガー殺人事件』を原題に沿って改題、訳者があらたに訳しなおし、復刊文庫化。
ブローティガンの作品の中で、わたしがもっとも愛しているのは
『アメリカの鱒釣り』と『芝生の復讐』と、
それにこの『ハンバーガー殺人事件』である
―藤本和子(『リチャード・ブローティガン』より)
【目次】
内容説明
1979年夏、44歳の「作家」が、1940年代のアメリカ・オレゴン州での少年時代を振り返る。貧困の中での生存と気晴らし、池の端にソファやランプなど家具を並べて釣りをする夫婦、22口径の拳銃が起こす悲劇、少年の心に落とされた影…。幻想的な光景と死の匂い、風に吹きはらわれてしまいそうな人びとの姿を物語に描き、作者が生前最後に発表した小説。『ハンバーガー殺人事件』を改題、改訳のうえ復刊。
著者等紹介
ブローティガン,リチャード[ブローティガン,リチャード] [Brautigan,Richard]
作家・詩人。1935年、ワシントン州タコマ生まれ。56年、サンフランシスコへ。67年刊行の『アメリカの鱒釣り』は世界的ベストセラーになり(藤本和子による邦訳書は75年に晶文社から刊行)、一躍カウンターカルチャーが隆盛する時代の人気作家となった。84年、ピストル自殺
松本淳[マツモトジュン]
翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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