出版社内容情報
『アメリカの鱒釣り』などが愛され、しかしピストル自殺に至った作家の人生と作品を、翻訳者にして友人であった著者が描く。解説 くぼたのぞみ
【目次】
内容説明
『アメリカの鱒釣り』などでアメリカ、そして日本でも一世を風靡した作家リチャード・ブローティガン。「亡霊」となった少年時代、カリフォルニアへの旅立ち、作家としての成功と苦悩、日本での友情と孤独、ピストル自殺…翻訳者にして友人であった著者が、作家との思い出、家族・友人へのインタビュー、作品のすぐれた読解をもとに、その人生と文学をたどる。
目次
遺体のかたわらの詩―プロローグ
1 生と死(死亡記事―父と母;死者についての発言 ほか)
2 『アメリカの鱒釣り』(鱒釣りの旅への招待状;紙の幽霊 ほか)
3 おだやかでない風景(寄宿詩人;女アル・カポネ ほか)
4 ふたつの戦記(ビッグ・サーという場所;しけもく戦記 ほか)
5 終末(メランコリー;椎名たか子さんの回想 ほか)
異邦人―エピローグ
著者等紹介
藤本和子[フジモトカズコ]
1939年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。1967年渡米、ニューヨークの日本領事館に勤務した後、イェール大学のドラマ・スクールで学ぶ。その後、リチャード・ブローティガンの作品をはじめ、多くの翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たかひろ
2
ブローティガン作品の想像力の魅力について非常に見事に書かれている。また、藤本和子の文章が抜群に良い。個人的な関わり合いのエピソードやブローティガンの東京での出来事、影響作品などの挿話のバランス感覚も良く、非常に読みやすく、魅力が伝わる文章になっていた。2025/11/09
きぅり
0
多分、事実を書いているのだと思います。ただ、ブローティガンについて書かれると全てがふわふわするだけで…2025/11/12
毒モナカジャンボ
0
「かれは死ぬまで、ついに車の運転をおぼえなかった。」2025/10/16




