出版社内容情報
けむりにたゆたうひと時だった愛おしい――もはや絶滅寸前といわれる煙草飲みたちが、煙草への想いやあこがれ、禁煙の試みなどを綴ったユーモアとペーソスあふれるアンソロジー。「僕は体の健康よりも魂の健康や」「私は幼稚園に上がる前から煙草を吸ってゐる」などの名言も飛び出す、プカプカたのしい一服エッセイ。
内容説明
けむりにたゆたうひと時だって愛おしい―もはや絶滅寸前といわれる煙草飲みたちが、煙草への想いやあこがれ、禁煙の試みなどを綴ったユーモアとペーソスあふれるアンソロジー。「僕は体の健康よりも魂の健康や」「私は幼稚園に上がる前から煙草を吸ってゐる」などの名言も飛び出す、プカプカたのしい一服エッセイ。
目次
1(たばこすふ煙の垂るる夜長かな(芥川龍之介)
人生は煙とともに(開高健)
喫煙者の受難(中島らも) ほか)
2(煙草の害について(谷川俊太郎)
嫌煙(なぎら健壱)
けむたい話(山田風太郎) ほか)
3(タバコをやめる方法(安部公房)
禁煙の快楽(島田雅彦)
非喫煙ビギナーの弁(東海林さだお) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
19
ちくま今月の新刊。発売後4日めで早くも読了。私も禁煙してからはや、十五年位か。同じ歳くらいでも、未だに煙草を吸ってる方をみるにつけ、場所を探すのにかける情熱と時間、世間の目、色んな事に気配りする配慮にがんじ絡めで、ご苦労様と思う事しきり。スパッと辞めれば、そんな選択肢も消滅するし、イライラの元も無くなるのだがなー。とか思っても皆んな、やめるにやめられないダブル・バインドに陥ってるのでしょうか。 昭和の男なら吸ってて当然と言う時代から遥かに隔たりましたが、堪能した。『俺のあんこは煙草が好きでー♪』プカプカ2025/05/14