出版社内容情報
けむりにたゆたうひと時だった愛おしい――もはや絶滅寸前といわれる煙草飲みたちが、煙草への想いやあこがれ、禁煙の試みなどを綴ったユーモアとペーソスあふれるアンソロジー。「僕は体の健康よりも魂の健康や」「私は幼稚園に上がる前から煙草を吸ってゐる」などの名言も飛び出す、プカプカたのしい一服エッセイ。
内容説明
けむりにたゆたうひと時だって愛おしい―もはや絶滅寸前といわれる煙草飲みたちが、煙草への想いやあこがれ、禁煙の試みなどを綴ったユーモアとペーソスあふれるアンソロジー。「僕は体の健康よりも魂の健康や」「私は幼稚園に上がる前から煙草を吸ってゐる」などの名言も飛び出す、プカプカたのしい一服エッセイ。
目次
1(たばこすふ煙の垂るる夜長かな(芥川龍之介)
人生は煙とともに(開高健)
喫煙者の受難(中島らも) ほか)
2(煙草の害について(谷川俊太郎)
嫌煙(なぎら健壱)
けむたい話(山田風太郎) ほか)
3(タバコをやめる方法(安部公房)
禁煙の快楽(島田雅彦)
非喫煙ビギナーの弁(東海林さだお) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
23
ちくま今月の新刊。発売後4日めで早くも読了。私も禁煙してからはや、十五年位か。同じ歳くらいでも、未だに煙草を吸ってる方をみるにつけ、場所を探すのにかける情熱と時間、世間の目、色んな事に気配りする配慮にがんじ絡めで、ご苦労様と思う事しきり。スパッと辞めれば、そんな選択肢も消滅するし、イライラの元も無くなるのだがなー。とか思っても皆んな、やめるにやめられないダブル・バインドに陥ってるのでしょうか。 昭和の男なら吸ってて当然と言う時代から遥かに隔たりましたが、堪能した。『俺のあんこは煙草が好きでー♪』プカプカ2025/05/14
ぐっち
20
夏目漱石からヒコロヒーまで、いろんな人の煙草エッセイ集。1は煙草がいかに良いか。開高健さんのベトナム兵の話が印象に残った。ボードレールの同じパイプの詩が2人から紹介されていて、訳文の口調がずいぶん違って面白かった。2は煙草が迫害されてのちの言い分、最近の方が多い。3は元喫煙者の話がメイン。中井久夫さんの禁煙の話が分かりやすかった。私は煙草が大嫌いで一刻も早く絶滅してほしいと思っている一派なのだが、1の皆さんの言い分を読んでると、煙草の煙がもくもくしていた時代が懐かしく思えてくる。2026/01/25
Porco
17
作家はもとよりタレント,漫画家,俳優による様々なタバコエッセイ。ヒコロヒーと同じく平成生まれの煙草飲みの自分には羨ましい限りのおおらかな時代の話や、タバコと切っては切り離せぬ禁煙の苦しみなど色々。「空白を解消するため」はちょっと問われた際に吸う言い訳として使いたいくらい気に入ったので、何故吸うのかと聞かれたらこれを言いたいと思う。紙巻きだけでなくパイプも取り上げてくれたのが同好の士として嬉しかった。2025/06/30
カリスマ
11
煙草にまつわるアンソロジー。喫煙者の肩身が狭くなっている世の中(00世代である私からしたら、物心ついてからずっと肩身は狭いが)、喫煙者達が各々が煙草に対して思うこと、煙草を通じた経験などを語る。煙草を少々嗜む身からすると共感する場面も多々あり、自らが日常で経験していることを改めて言語として感じることができた。昔の作家のエッセイでは今の時代ではほぼ目にすることのない煙管とパイプに関する記述が多なったのも面白かった。自他共に有害であることは間違いないが、それらに排他的な世界は楽しいのだろうかと考えさせられた。2025/07/09
椎名
8
煙草に関するエッセイが集められたアンソロジー。非喫煙者だが幼いころから周りに喫煙者が多く、分煙か進んだ今でも煙草には縁があるため、喫煙者の気持ちや空気を少しだけ共有できたような感覚になれて嬉しい。病気のリスク、金銭面、周りに与える害なんかも含めて色々と考えることはあるだろうが、どれも煙草だけではなくとも存在するリスクだろう。焼き鳥一本くれませんか、は許されないのに、煙草一本くれませんか、はあるあるなの確かに言われてみればその通りで面白かった。2026/09/25




