出版社内容情報
シベリヤの捕虜収容所で出会った人や忘れがたい光景、労働の日々を透徹した文体で描く戦争文学の名著。詩・エッセイ・短篇を加えたオリジナル編集版
内容説明
敗戦によりソ連軍の捕虜となった作者は、シベリヤ各地の収容所を5年にわたり転々とする。そして炭坑、街路、煉瓦工場などで労働しながら、捕虜仲間やソ連兵、町の人びとと言葉をかわし、さまざまな光景を目にした。帰国後に書かれた『シベリヤ物語』は、苛酷な経験を描きながらも静謐で、今なお不思議な輝きを放つ。表題作に詩・エッセイ・短篇を加えて新たに編まれた「傑作選」の一冊。
目次
1 シベリヤ物語(シルカ;馬の微笑;小さな礼拝堂 ほか)
2 逃げていく歌(未確認戦死者の歌;うたごえの歌;兵隊の歌;露営の歌;逃亡兵の歌;復員列車の終着駅の歌)
3 シベリヤをめぐって―短篇とエッセイ(炭坑ビス―ソ連俘虜記;『シベリヤ物語』作者のことば;“私の処女作”『シベリヤ物語』;シベリヤから還って;チタの詩人)
著者等紹介
長谷川四郎[ハセガワシロウ]
1909年、北海道函館生まれ。45年8月よりソ連軍の捕虜となりシベリヤ各地の捕虜収容所でさまざまな労働に従事。50年に帰国。52年に『シベリヤ物語』を筑摩書房より刊行。その後も、小説、詩、翻訳、戯曲、エッセイなど幅の広い執筆活動を行った。87年没
堀江敏幸[ホリエトシユキ]
1964年、岐阜県生まれ。作家、仏文学者、早稲田大学文学学術院教授。95年に第一作『郊外へ』(白水社)を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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