出版社内容情報
蓮舫、辜寛敏とリチャード・クー、東山彰良、温又柔、ジュディ・オング、余貴美子、羅邦強、安藤百福、陳舜臣、邱永漢らの人生から戦後史を照射。
内容説明
戦前まで日本であった台湾。戦後政治に翻弄される台湾。政界、経済界、学界、そして芸能界、文芸分野まで、広く活躍する台湾出身者たちがつないできた日本と台湾の深い絆をたどる。蓮舫、安藤百福、羅邦強、ジュディ・オング、余貴美子、東山彰良、温又柔、辜寛敏とリチャード・クー、そして陳舜臣、邱永漢…。彼らのファミリーヒストリーから、日台関係の光と暗部を浮き彫りにする。
目次
第1章 政治を動かす異邦人たち
第2章 台湾で生まれ、日本語で書く
第3章 芸の道に羽ばたく
第4章 日本の食を変革する
第5章 帝国を背負い、戦後を生きる
終章 タイワニーズとは
著者等紹介
野嶋剛[ノジマツヨシ]
1968年生まれ。ジャーナリスト、大東文化大学教授。朝日新聞社入社後、シンガポール支局長、政治部、台北支局長、国際編集部次長、アエラ編集部などを経て、2016年4月に独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ワタナベ読書愛
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2018年刊行「タイワニーズ」(小学館)を、加筆のうえ改題し、2023年刊行。日本で活躍する台湾にルーツのある有名人を取材したノンフィクション。個人的には、蓮舫、ジュディ・オング、安藤百福、邱永漢が特に面白かった。台湾人であることを公表する・隠す、台湾との関係、本人が台湾や日本についてどのような思いを抱いているか…など、いろいろな視点からしっかり書かれていて読み応えがある。筆者は新聞社⇒独立:ジャーナリスト、大学教授。歴史や当時の社会事情、一族の背景も解説されており、人の人生のいろいろな要素が凝縮。2024/07/03
guanben
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蓮舫、辜寛敏、東山彰良、温又柔、ジュディ・オング、余貴美子、羅宝強、安藤百福、陳舜臣、邱永漢。台湾にルーツを持つ著名人を取材し、「自分は何者であるか」を問う。日本による植民地支配→日中戦争→国共内戦→国民党による強権的な統治という激動の歴史の中で、彼ら本人や彼らの一族が選んだ生き方とは。それぞれが異なるスタンスで、自分と台湾の距離感を語っているのが興味深い。2023/12/13
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