ちくま文庫<br> 「悪所」の民俗誌―色町・芝居町のトポロジー

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ちくま文庫
「悪所」の民俗誌―色町・芝居町のトポロジー

  • 沖浦 和光【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480438867
  • NDC分類 384.9
  • Cコード C0121

出版社内容情報

都市の盛り場は、遊女や役者の呪力が宿る場所だった。「遊」「色」「悪」の視座から日本文化の深層をえぐり、「悪所」の磁場を解明する。解説 松尾恒一

内容説明

「“悪”という言葉の裏側には、だれきった日常性を破壊するデモーニッシュな力が潜んでいた」(「あとがき」より)。都市の盛り場は、遊女や役者など賤視された「制外者」たちの呪力が宿る場所だった。なぜ、ひとは「悪所」に惹かれるのか。芸能を業とする人びとは、どのように暮らし、どんな芸を生み出したのか。「遊」「色」「悪」の視座から日本文化の深層をさぐる。

目次

第1章 わが人生の三つの磁場
第2章 「悪所」は「盛り場」の源流
第3章 遊女に潜む霊妙なパワー
第4章 「制外者」と呼ばれた遊女と役者
第5章 特異な都市空間としての「悪所」
第6章 “悪”の美学と「色道」ルネサンス
第7章 文明開化と芸能興行
あとがき
解説 身体・声・音により表現される文化と社会、国家、制度(松尾恒一)

著者等紹介

沖浦和光[オキウラカズテル]
1927‐2015年。大阪府生まれ。東京大学文学部卒業。桃山学院大学名誉教授。民俗学、比較文化論、社会思想史専攻。被差別民と被差別部落の研究をおこなった。国内外の辺境、都市、島嶼を歩き、日本文化の深層をさぐる研究をつづけた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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HANA

58
芝居小屋や色町といった非日常を感じさせる空間「悪所」。本書は遊女や歌舞伎の変遷、そして彼らが生きる芝居小屋や吉原といった場所の成り立ち等、主に歴史からそれら「悪所」にアプローチした一冊となっている。個人的に面白かったのは江戸と吉原芝居小屋等の悪所の関係を論じた都市論としての部分。そして明治を生きた文人たちにそれがどう映っていた部分かな。それにしても色町にしろ芝居小屋にしろそこに生きる人々の苦については言うまでもない事ながら、我々外部の眼にはどこか背徳の浪漫を感じてしまうなあ。事の是非は兎も角として。2024/02/16

fwhd8325

58
現代へと続く民族の歴史。素晴らしい内容だと思いました。特に後半の永井荷風の章が素晴らしいと思いました。芸能についても、小沢昭一さんや永六輔さんの書で読んだ内容でもあるけれど、今、この時代に読むことで芸能を再考することになるものと思います。こうした歴史があって芸能があることを今芸能界で活躍されている若い方々はご存知なのだろうか。歴史は決して裏切らないのだ。2024/01/30

Shoji

27
一言で言えば、女子の被差別の歴史です。性交により国造りをしたイザナキ・イザナミの神話の御代、種を残す動物の本能への言及に始まり、話題は飛田や吉原へと多岐に渡ります。興味深いのは、ユネスコ無形文化遺産の歌舞伎も賤民がルーツだとか。民俗学的アプローチで述べており、説得性がありました。2024/01/19

わ!

5
沖浦さんのサンカ関連以外の本を初めて読んだ気がします。評価出来るほどサンカ関連の本を読んでいるわけではありませんが、私は、この本の様な、サンカ関連以外の本の方が面白かったと思えました。まさしく差別の歴史であり、それを綺麗事で包み隠してしまわずに、しかしそこから生まれる強烈な文化がとてもうまく描きだされています。いつの時代も、後世に続いてゆく様な強い表現方法は、善と悪、浄と穢、規律と猥雑の境界のような世界から創造されていることが多いのだと思いました。そんな場の叫びを表すからこそ、観ていて胸を打つのでしょう。2023/11/09

らむだ

5
2006年に刊行された新書の文庫化作品。〝悪所〟と言われる色町・芝居町を「遊・色・悪」という要素から読み解き、その歴史と文化を探る。2023/09/04

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