ちくま文庫<br> 酒場學校の日々 - フムフム・グビグビ・たまに文學

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酒場學校の日々 - フムフム・グビグビ・たまに文學

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480438720
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C0195

出版社内容情報

新宿ゴールデン街にあった詩人草野心平ゆかりの酒場と出合い、週1日だけのママさんになった著者がカウンター越しにみた人間模様。解説 ドリアン助川

新宿ゴールデン街と草野心平がわたしの先生だった
あの店にいると、
いまと昔が
ごちゃ混ぜになる

【内容紹介】
夜ごと酒飲みが集まる新宿ゴールデン街。そこに詩人草野心平ゆかりのバー「學校」があった。ひょんなことから店を手伝うことになった著者は、カウンターの内側から酔っ払いが織りなす風景を観察しまくった。生き方が顔に出るってこういうことか。大事なのは恋か、それとも鯉か。「あの日々があったから、わたしは40歳を過ぎて文筆家・イラストレーターになった」。
解説・ドリアン助川

【目次】
第一章 一年生の見聞録 
ばっぷくばっぷく、と大人になるまで 11 酔うほどに禮子さんの声はやわらかい 
清水さんの太い指がゆで卵をむく 
すてきな男たちは何度でもよみがえる 
純子さんの剛気、栄子さんの自在 
うっとりと夜は更け、そして事件が起きた 
アイスピックを握ると店内に緊張が走る 
酒は景気よくたっぷり注げ、という教え 
もじゃもじゃは今夜ももじゃもじゃ語で歌う 
阿部さんは陰気な風を連れてくる 
黒ぶち眼鏡の奥にいつも、及川さんの安寧 
油揚げをフライパンで焼いた夜 
第二章 水曜日のスケッチ 
水曜日の男、今村さんの豊かなおひげ 
上野さんが語る戦後の東京物語 
ドン・ノゾミは迫力と渋みを身に纏う 
冒険とはなにか、西澤さんの場合 
棟梁のバラ、林さんの指輪 
第三章 昔の男ども 
ノラのママは、おっとりしていて働き者 
キンちゃんは毎日五時にやってくる 
厨房を油でギトギトにする檀一雄 
まこちゃんに会うと、なぜか嬉しくなる 
居候の達人だった辻まこと 
山本太郎は大きな少年だった 
古田さんのグローブみたいにぶ厚い手 
茫洋と黙々と心平さんと過ごした時間 
心平さん、貧乏のはなし 
心平さん、喧嘩のはなし 
心平さん、鯉および恋のはなし 
第四章 禮子さんの恋 
生まれる前から、もらいっ子になると決まっていた
秋田の鉱山でお嬢さんとして育つ 
東京へ、その頃からもうわがままだった 
堀辰雄に憧れて信州で過ごした夏 
ミュンヘンに行った絵描き 
そして、あの恋のはなし 
第五章 閉校の記 
Xデーは、十月みそか 
はるか彼方のオホーツク 
あの世がすでに懐かしい 
今夜も、新宿の空は濁った灰色 
文庫版あとがき 
解説 ドリアン助川 

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fwhd8325

65
やっぱり、人と人の距離って大事なんだって思いました。わたしより少し前の世代にはとても懐かしい名前が登場する、魅力にあふれた酒場の物語。現役で間に合っていたとしても、なかなかお店を訪ねるには勇気が必要でしょうね。ただ、そこで金井さんが切り盛りしていたのなら、それは少し敷居が低くなったかもしれませんね。個人的に、金井さんはわたしのノーベル平和賞とも言うべき活躍をされています。そんな方と少しでもお話をできたらと思うと少し悔しい気持ちになりました。2023/11/29

いちろく

24
かって新宿ゴールデン街に存在した詩人の草野心平に縁がある呑み屋「酒場學校」。酒場學校の最後の5年間を、はじめは客として、後に週一の代理ママとして運営に関わった著者が綴る閉校までの日々。ちくま文庫で刊行された前巻は相手の個人情報を極力記載しない独特なインタビュー集であったが、お店を舞台にした今巻は學校に訪れる常連客たちをつぶさに描いた内容。人を描くことで店内の雰囲気も伝わる。著者のイラストが内容に華を添えているのは、前巻と変わらない。2024/11/08

A.T

21
2013年10月に閉店した、新宿ゴールデン街のスタンドバー「酒場學校」の初代店主草野心平、禮子ママ、常連客のエピソードをエッセイにしてまとめた1冊。「…あれは独特な時代なのね…たぶん…戦争に負けたこと…口には出さないけれど、男たちの心にはずっとそれがあったんじゃないかな…なにか心のなかに屈折するものをもっていたんですね」禮子ママのつぶやき。かつての常連客には、檀一雄(ギトギトな料理上手)辻まこと(生まれながらの居候)古田晁(筑摩書房創設者の十八番は「上海帰りのリル」)…昭和の空気を丸ごとパックしたような。2023/08/19

阿部義彦

21
ちくま文庫先月の新刊。かつて新宿ゴールデン街に有った詩人草野心平が始めた『學校』という名の酒場。そこの主人禮子さんに、草野心平ファンの著者は引き寄せられるように接見します。その後禮子さんに気に入られ、週に一日水曜日だけ身体を悪くした禮子さんに替わり『學校』を切り盛りする様になります。そこに集まる様々な変わり者による人間模様。酒が飲めない私でも夢中になって読みました。その閉店までの記録。そして、禮子さんの波乱万丈な人生。2023/05/08

Inzaghico (Etsuko Oshita)

13
酒場は店主と客筋が9割5分と常々思っているが、「學校」の常連客が千鳥のノブ風に言えば「クセが強い」。「お客様は神様」なんて勘違いしている輩は門前払いを食う。かつての文士の思い出話がママの口から出ると、ものすごく人間味を増す。揚げ物料理をしたがる檀一雄、人生を居候だと考えていた辻まこと、傑物の筑摩書房創業者の古田晁……昔は豪傑が多かったんだな、この人たちを眺めながらお酒飲んだら楽しかったろう。人生のどこかでこういう経験ができる、というのは僥倖だと思う。その僥倖を読めるのもまた僥倖。2023/07/10

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