ちくま文庫<br> 無限の玄/風下の朱

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ちくま文庫
無限の玄/風下の朱

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  • サイズ 文庫判/ページ数 208p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480438447
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報



古谷田 奈月[コヤタ ナツキ]
著・文・その他

内容説明

ブルーグラスバンド「百弦」のリーダーにして一家の長である宮嶋玄は、家でひとり死んだにもかかわらず、なぜか毎日蘇っては死に続ける。その不条理な繰り返しに息子たちは苛まれていく―(「無限の玄」)。魂の健康を求めて野球部を作ろうとする侑希美さんの下に集った私たちは、しかし理想と現実の間で葛藤する―(「風下の朱」)。それぞれ三島賞受賞と芥川賞候補に輝く奇跡の中編集!

著者等紹介

古谷田奈月[コヤタナツキ]
1981年、千葉県我孫子市生まれ。2013年、「今年の贈り物」で第25回ファンタジーノベル大賞を受賞、『星の民のクリスマス』と改題して刊行。2017年、『リリース』で第30回三島由紀夫賞候補、第34回織田作之助賞受賞。2018年、「無限の玄」で第31回三島由紀夫賞受賞。「風下の朱」で第159回芥川龍之介賞候補。2019年、『神前酔狂宴』で第41回野間文芸新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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大粒まろん

19
三島由紀夫賞受賞作「無限の玄」は、バンド「百弦」のメンバー、玄がギター、その弟・喬がベース、弦の次男・桂と喬の息子・千尋はバンジョーで、桂の兄・律がフィドル担当。親族で構成されるブルーグラスバンドは花形であるフラット・マンドリンの奏者が欠けている。年に一度、地元月夜野に帰省するメンバーたちが目にしたものは玄の遺体だった。男だから逃れられない呪いのような怪異の物語。芥川賞候補作「風下の朱」は、野球を心から愛する3人の大学生、そこに勧誘される新入生の梓の目線で語られる女という重荷の物語。解説が明快で良かった。2024/02/24

れどれ

8
序盤から中盤にかけては、おおマジックレアリスムからずらした新しい境地にいざなってくれそうだぞ、と心震わせながら読めたのだが、後半はいかにも現代文学っぽさが強く、そのいかにもさについていけなかった。不条理と主題の主従関係が好みとは逆転してしまっていた。2023/11/19

ひでお

8
登場人物が男性だけの「無限の玄」。血の繋がりからのがれようとする男たち。女性がいないと血は繋がらないのに。登場人物が女性だけの「風下の朱」女性であることを否定するかのような女性たち。いずれもとても危うい心の揺れ動きが読み手にリアルに伝わる力作と思います。2023/10/20

qoop

7
時代を超えた陽気な演奏と不穏な力関係を孕む男性のみの音楽一家を訪れた、家族の死にまつわる不条理。スポーツに打ち込む上で、女性であることを病/穢れとみなす歪つな女性性を求めるグループ。本書収録の二篇はともにグロテスクだがそれゆえ清々しくもあり、目が離せない。明らかにジェンダリスティックな問題領域に含まれつつも、それを越え出ようとする執拗で不穏な情念の存在を感じさせる。2023/03/09

オールド・ボリシェビク

4
死者が毎日、定刻に蘇る。女子大生が部員のいない野球部を作ろうとする。どこか撓んだ世界が繰り広げられている。中で動いている人物はまともなのに、世界が撓んでしまっているのだ。いろいろな文学賞を受賞、評価の高い作者なのだが、私にとっては異物感だけが強烈で、どうにもなじめませんでした。あと一作、読んでみたいところだね。2022/11/11

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