出版社内容情報
伝説の名勝負から球界の大事件まで愛と笑いの平成プロ野球コラム。TV、ゲームなど平成カルチャーとプロ野球の新章を増補し文庫化。解説 熊崎風斗
内容説明
平成を彩った名選手から伝説の試合、球界の大事件、忘れられないバイプレイヤーや珍エピソードまで、“平成プロ野球”を総括したコラム集。文庫化に際して、とんねるず、ファミスタ、TVドラマ、女子アナなどの平成カルチャーと新世紀末プロ野球の危険な蜜月関係に迫る書下ろしコラム4編も新加入。平成の名場面を圧倒的偏愛でまとめた「球界年表」も収録する。
目次
1回 新世紀末大スターブルース
2回 新世紀末バイプレイヤーブルース
3回 新世紀末プロ野球事件ブルース 20世紀編
4回 新世紀末名選手ブルース 投手編
5回 新世紀末助っ人ブルース
6回 新世紀末名選手ブルース 野手編
7回 新世紀末プロ野球事件ブルース 2000年代編
8回 新世紀末名監督ブルース
9回 新世紀末プロ野球グローバルブルース
延長戦 新世紀末カルチャーブルース
著者等紹介
中溝康隆[ナカミゾヤスタカ]
1979年埼玉県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。ライター。2010年開設のブログ「プロ野球死亡遊戯」が話題になる。「文春野球コラム2017」では巨人担当として初代日本一に輝く。以降、プロ野球を題材にした記事を中心に様々な媒体で精力的な執筆活動に行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本
81
Kindle。ハードカバー版を持っているのに文庫版と知らずに購入。2019年に纏められたコラムなので少し古い内容となっているが、平成時代の出来事を纏めている部分は特に気にならない。著書内にもあるが今年のWBCでは出場選手の多くが2009年のイチローのタイムリーを見ているのでWBCに参加できる事が光栄とコメントしていた。嘗て程の野球人気は無いものの令和の怪物達によって少し盛り返している様な昨今。イチローや松坂の成長を見れなかった分、村上や佐々木朗の成長を目に焼き付けねば。2023/02/26
ケイトKATE
30
不定期ながらラジオで放送している『特集プロ野球死亡遊戯』に解説している著者の本ということで手に取った。本書は、平成のプロ野球史を選手を中心に書いたコラム集である。私はこの時代を生きた一人として、当時流行ったカルチャーを挟んだコラムに夢中で読んだ。特に1990年代、長嶋茂雄が監督ということで、未だに巨人中心に回っていたメディアに苦々しく感じていた。そんな時代に登場したイチローは衝撃的だった。いとも簡単にヒットを量産して首位打者を取り続けた上に、アメリカへ渡りメジャーでも数々の記録を打ち立てたからである。2022/09/13
マッちゃま
21
同じ時代を歩んだ野球ファンが激しく同意できる野球コラム集。まあ〜いろいろあったよね、平成って。夢中でプロ野球を観てた頃もあったし、醒めた目で見てた頃もあった。また野球以外のスポーツやエンタメに夢中になってた頃もありました。まあ〜思い返せば色々あったけど、面白い時代だったと思います。そういえばファミスタ、高校時代にハマって買ったら学校サボって友達とやってましたね。とんねるずも大好きで番組よく観てました。平成の野球、そして当時の若者(馬鹿者?)の生活の一部を切り取ったバカ話し。令和の今、楽しく振り返れました。2022/05/28
ベローチェのひととき
18
妻が買ってきてくれた本。平成時代のプロ野球に関して当時の世相や作者の趣味を交えて綴ったエッセイ及びコラム。とても面白かった。当時はプロ野球にあまり関心が なかったため、知らない内容が多かった。今は息子の影響を受けて楽天ファンである。毎日楽天の勝ち負けに一喜一憂している。本日10月9日は勝った方がCS進出となるロッテとの最終戦! ガチンコ勝負。胸がドキドキする。頑張れ、小郷、小深田、村林、辰巳!2023/10/09
Katsuto Yoshinaga
17
「ミスターを丸坊主にしたガルベス」「斎藤正樹と山内孝徳のトレード話」「はやりのアイドルがタイプという選手が多かった中、ゴジラだけ色白ぽっちゃり型が好き」といった平成の野球ネタ満載の本書。特に、固そうに見えていた森祇晶氏がチーム練習が当たり前のオフ日を完全休養日にし、コーチにも選手を連れ出させないようにしていたということは知らなかった。そして、「俺たちの時代はこうだった」的な話は絶対しないと決め、勇退後は球界のご意見番的立場を嫌いハワイ移住だと!そんな素晴らしい人格者とは!!なかなかイイ野球ネタ本である。2022/05/12