出版社内容情報
可憐でしたたかに生きる路傍の花の秘密とは? 人気の植物学者が植物への畏怖と敬愛をこめて綴る極上のネイチャー・エッセイ。カラー写真満載
内容説明
英雄から暗黒の侵略者に転じた秋の七草のクズ、美しく高貴な衣装の陰に毒を秘めたトリカブト、水底の根に新鮮な空気を送る配管を発達させたガマ―。秋から早春にかけて野山を彩る植物の、知略に満ちた繁殖法を紹介。寒さが強まる過酷な季節にあえて花を咲かせ実をつける理由とは?NHKテレビやラジオでも人気の生態学者が、やさしい言葉で奥深い植物の世界を案内。
目次
秋(ツリフネソウ―渓流の小舟;ウメバチソウ―姫君の秘め事;クズ―植物界のダースベイダー;トリカブト―高貴なる深慮遠謀 ほか)
冬~早春(ジャノヒゲ―葉陰の宝石;ガマ―風に舞う綿アメ;ヤドリギ―樹上のパラサイト;マンリョウ―クリスマスカラーの誘惑 ほか)
著者等紹介
多田多恵子[タダタエコ]
東京都生まれ。東京大学大学院博士課程修了、理学博士。現在、立教大学、国際基督教大学、東京農工大学非常勤講師。植物の生存戦略、虫や動物との相互関係などをワクワク調べ、自然観察会や書籍の出版、NHKラジオ「子ども科学電話相談」、NHKテレビ「趣味どきっ!」(2021年10~11月『道草さんぽ』)への出演など、広く啓蒙活動にも力を注いでいる。2021年、植物の科学的な知識の普及に貢献した功績により、第29回松下幸之助花の万博記念賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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