出版社内容情報
宿敵はなぜ手を結んだか。膨大な蒋介石日記、生存者の証言と台湾軍上層部の肉声を集めた。敗戦国軍人の思い、蒋介石の真意とは。解説 保阪正康
内容説明
日中戦争後、〓介石は帝国軍人による軍事顧問団・白団を組織させた。直前まで宿敵だった者同士が手を結ぶことができたのは、なぜか。米国のフーバー研究所で公開された、〓介石の50年を超える日記、白団の生存者たちの肉声、さらに台湾軍上層部の証言を集めた。敗戦国軍人の思い、〓介石の真意とは。
目次
プロローグ 病床の元陸軍参謀
第1章 〓介石とは何者か
第2章 岡村寧次はなぜ無罪だったのか
第3章 白団の黒子たち
第4章 富田直亮と根本博
第5章 彼らの成しとげたこと
第6章 戸梶金次郎が見た白団
第7章 秘密の軍事資料
第8章 白団とはなんだったのか
エピローグ 温泉路一四四号
著者等紹介
野嶋剛[ノジマツヨシ]
ジャーナリスト、大東文化大学社会学部特任教授。1968年生まれ。朝日新聞記者を経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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じぇろポーta
2
日中戦争終結後国共内戦に敗れ台湾へと逃れた蒋介石(中華民国)。日本で彼を支援するために旧帝国軍人による軍事顧問団「白団」が結成された。本書は蒋介石の人となり、白団結成の経緯、実際の活動内容等について紹介されており抜群の読み応え。白団メンバー戸梶金次郎の日誌に綴られる台湾での日々。待遇改善闘争や教え子たちとの交流、将来への不安の吐露。戦後活動した「服部機関」との関係。日台関係の変化に運命を翻弄された楊鴻儒。蒋と白団の交流と協力は、市井の人々にとって政権から自由を抑圧された暗い時代での出来事だったとの指摘。2021/11/30
ZaZa
0
★★★ 第二次世界大戦や日中戦争に関心があり、読書をしているが、今後のテーマとして台湾も加わった。まだまだ読みたい本がたくさんある。2021/06/22