出版社内容情報
読んで楽しむ世界の名物料理。キムチの辛さにうなり、小籠包の謎に挑み、チーズフォンデュを見直し、どこかで一滴の?油味に焦がれる。解説 久住昌之
内容説明
世界のB級グルメを求めてアタコン(頭が混乱)、メチバ(目が血走る)、テフル(手が震える)で食べ歩く。小籠包の謎に挑み、チーズフォンデュを見直し、英国式紅茶体験にテレ、ホットドッグを叱りつけ、シュラスコに恋をする。それでも醤油一滴の味に焦がれるのがショージ流?!長期連載「あれも食いたいこれも食いたい」シリーズより48篇をえりぬき。
目次
アジアとオセアニア(ヒーハの究極;皿の上でタコくねる ほか)
アフリカ(ワニを食べる;ロバさんの国のエチオピア料理 ほか)
ヨーロッパ(雪の降る夜の“ロシア”;バウムクーヘン穴疑惑 ほか)
アメリカとラテンアメリカ(問題児ホットドッグ;オイスターバー見参 ほか)
著者等紹介
東海林さだお[ショウジサダオ]
1937年東京生まれ。漫画家、エッセイスト。早稲田大学文学部露文科中退。早大漫画研究会草創期のメンバー。文藝春秋漫画賞、講談社エッセイ賞、菊池寛賞、日本漫画家協会賞大賞を受賞。2000年に紫綬褒章、2011年に旭日小綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たっきー
14
過去のエッセイ(1989〜2015年)の再編。海外からの食べ物・メニューについて紹介。当時はまだ珍しさがあって、著者がびくびくとチャレンジしていたものでも、今ではすっかり定着したものが多い。2021/03/06
ハルト
11
読了:◎ 「あれも食いたいこれも食いたい」シリーズ48編をえりぬき。「アジアとオセアニア」「ヨーロッパ」「アメリカとラテンアメリカ」というように地域によって分かれている。とても楽しくおいしく読み終えた。のほほん飄々として、その語り口は絶品。読んでるとお腹が空いてくるんだけど、読み終えると満腹感がある。満足感の高い一冊だった。2021/02/18
hitotak
9
丸かじりシリーズから世界各国の料理についてのエッセイを選り抜いた一冊。B級グルメと言いつつ、ローストビーフや北京ダックなど、ちゃんとしたレストランでの食事も多い。90年代初頭から、オクトーバーフェストやアフタヌーンティーに出向き、アフリカやアジアのエスニック料理など、まだ世の中に浸透していなかった料理もいち早く食べて紹介している。著者もまだ若くて胃袋も元気な時代のエッセイなので、やはり近年の著者の文章にはない勢いが感じられる。イラストに登場する数々のおじさん達も楽しい。2021/10/12
kousei
8
丸かじりシリーズの48編、テーマになった食べ物を地域別に再編集した文庫。単純に食エッセイの範疇で論じられない、疲れた頭に沁み渡る名文章とイラスト。いつもながらの観察眼とまとめの上手さに驚きます。2021/08/18
Yuko
8
各国の料理ネタで今回もクスリと笑わせてもらいました!久住先生の解説まで、美味しくいただきました。「おじさん〝スタバデビュー〟す」「ザーサイ応援団」(最近ザーサイすごく好き...)「ローストビーフの屈辱」がお気に入り。2021/06/05