出版社内容情報
「現実」といってそれはバイアスがかかっている。目の前の「現実」が変わって見える本。文庫化に際し「現実創造論」を書き下ろした。解説 安藤礼二
内容説明
私たちが「現実」だと思って縛られているものから自由になる!17歳のときに、98歳で死期を迎える自分を設定して楽になった話。「脳の誤作動」である鬱状態に陥ったらどうするか。「半現実」のつくりかた、など目の前の「現実」が違って見え、驚きの世界を体験できる本。文庫化にあたり、最終章「現実創造論」を書き下ろし、さらに健康になる具体的な方法を伝授。
目次
第1章 疑問の萌芽
第2章 語り得ない知覚たち
第3章 時間と空間
第4章 躁鬱が教えてくれたこと
第5章 ノックの音が聞こえたら
第6章 だから人は創造し続ける
第7章 現実創造論―文庫版のための書き下ろし
著者等紹介
坂口恭平[サカグチキョウヘイ]
1978年、熊本県生まれ。2001年、早稲田大学理工学部卒業。建築家・作家・絵描き・歌い手、ときどき新政府内閣総理大臣。著書に『幻年時代』(幻冬舎、熊日出版文化賞)など、CDアルバムも多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
paluko
11
「人間は生命を維持するために、個々で生きるのではなく、集団を形成することを選んだ。そこで人間が発明したのが『現実』だ。そこは、他者との直接的な対話を可能にするための空間で、少しずつ時間をかけて形となり、成長していった」(193頁)。現実とはSNSと同じく交流のためのプラットフォームだということか。だが「次第に肥大化した現実は、他の空間を押さえつけ、まるで現実しか存在していないかのように振る舞いはじめた」(194頁)。映画「ターミネーター」の暴走したスカイネットみたい。ものすごく腑に落ちる考え方。2024/01/13
takeのすけ
6
エッセイなのか哲学書なのか。妄想的な現実の認識にまつわる話がつらつらと書かれています。と、同時に躁鬱の著者がその症状にうまく付き合っていく過程にもなっています。健康に“もどる”でなく、健康は“つくる”って話に納得感ありました。とはいえ著者に興味が無いと読んでいて辛いかも。読む順番間違えたかもしれません。次は「独立国家のつくりかた」読んでみます。2021/03/23
袖崎いたる
5
増補されたところと解説を読む。生活水準じゃなくて自分水準を上げろって話な。真似していきましょい。2022/01/26
kaz
3
2014年に講談社現代新書から出されたものに新たに一章分増補したもの。久しぶりに読み直したけどやっぱりむちゃくちゃ面白かった。現実は一つだけではない。複数の顔を持った現実をつくることを通して揺らし、自分にとっての新しい現実をつくること。それは料理であったり、音楽であったり、絵だったり文章だったり、なんでも構わない。自分がついつい徹夜してやってしまう、みたいな面白いことをとにかく毎日のように続けること。それが自分の好きなことで食べていくための唯一の答え。安藤礼二さんの解説も良かった。『批評と臨床』読みたい。2021/01/20
ノllロ
3
面白い!思考が掻き立てられる。「思考」を個人が内面に形成した「空間」と捉え、「思考という巣」に籠り、「現実」が無視する領域の「具現化」を試みる。「言語化」の前に「振る舞い」が必要にもなる。それは「音楽」にも似る。「現実を一時的に脱出」して「創造」を行い、「新しい現実」「自分なりの健康」を自力で作ろうという「多(他)現実創造論」。「創造」により生じる「思考を他者に伝達する」ことも「現実創造」の一部。「故人となった人間の書物を読んで感銘を受ける」のは「過去と現在の双方向から手を伸ばすように行われる伝達」だと。2020/11/18
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