出版社内容情報
行動的な作家だった開高健はジャンルを超えた優れた作品を遺し、企業文化のプロデユーサーとしても活躍した。長年の交流をもとに、その素顔に迫る。
内容説明
伝説的な雑誌『洋酒天国』の編集者、サントリー宣伝部の黄金時代を築いたコピーライター、文化財団創設などを発案した企業文化のプロデューサー、『ずばり東京』や『ベトナム戦記』などのノンフィクション、そして芥川賞受賞作『裸の王様』から『珠玉』に至る小説家としての仕事…。開高健の多彩な仕事と人生を、サントリー宣伝部に入社以来、内側から見つめてきた著者による貴重な評伝。
目次
プロローグ―文学と実生活
第1章 朝露の一滴のように―記憶の欠片
第2章 抒情と造型―習作時代
第3章 サントリー宣伝部―その黄金時代へ
第4章 熱い歳月―昭和三十年代
第5章 『日本三文オペラ』の衝撃―荒地と祝歌
第6章 『ベトナム戦記』―癒えない闇
第7章 「女」たちのロンド―『夏の闇』
第8章 やってみなはれ!―年月のあしおと
第9章 『オーパ!』の“功罪”―逃走の方法
エピローグ―青空が流れる
著者等紹介
小玉武[コダマタケシ]
1938年東京生れ。早大在学中は「早稲田大学新聞会」に参加する。62年、サントリーに入社し、宣伝部で広告制作と『洋酒天国』の編集に携わる。79年には『サントリークォータリー』を創刊し、編集長に就く。その後、広報部長、文化事業部長を歴任し、TBSブリタニカ出向中は取締役出版局長として『ニューズウィーク日本版』創刊にも参画した。サントリー退職の前年から早稲田大学顧問、退職した2000年4月から同大学参与、非常勤講師、さらに小川未明文学賞委員会会長などを務めた。著書に『『洋酒天国』とその時代』(第24回織田作之助賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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