ちくま文庫<br> 評伝 開高健―生きた、書いた、ぶつかった!

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ちくま文庫
評伝 開高健―生きた、書いた、ぶつかった!

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  • サイズ 文庫判/ページ数 480p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480436986
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0123

出版社内容情報

行動的な作家だった開高健はジャンルを超えた優れた作品を遺し、企業文化のプロデユーサーとしても活躍した。長年の交流をもとに、その素顔に迫る。

内容説明

伝説的な雑誌『洋酒天国』の編集者、サントリー宣伝部の黄金時代を築いたコピーライター、文化財団創設などを発案した企業文化のプロデューサー、『ずばり東京』や『ベトナム戦記』などのノンフィクション、そして芥川賞受賞作『裸の王様』から『珠玉』に至る小説家としての仕事…。開高健の多彩な仕事と人生を、サントリー宣伝部に入社以来、内側から見つめてきた著者による貴重な評伝。

目次

プロローグ―文学と実生活
第1章 朝露の一滴のように―記憶の欠片
第2章 抒情と造型―習作時代
第3章 サントリー宣伝部―その黄金時代へ
第4章 熱い歳月―昭和三十年代
第5章 『日本三文オペラ』の衝撃―荒地と祝歌
第6章 『ベトナム戦記』―癒えない闇
第7章 「女」たちのロンド―『夏の闇』
第8章 やってみなはれ!―年月のあしおと
第9章 『オーパ!』の“功罪”―逃走の方法
エピローグ―青空が流れる

著者等紹介

小玉武[コダマタケシ]
1938年東京生れ。早大在学中は「早稲田大学新聞会」に参加する。62年、サントリーに入社し、宣伝部で広告制作と『洋酒天国』の編集に携わる。79年には『サントリークォータリー』を創刊し、編集長に就く。その後、広報部長、文化事業部長を歴任し、TBSブリタニカ出向中は取締役出版局長として『ニューズウィーク日本版』創刊にも参画した。サントリー退職の前年から早稲田大学顧問、退職した2000年4月から同大学参与、非常勤講師、さらに小川未明文学賞委員会会長などを務めた。著書に『『洋酒天国』とその時代』(第24回織田作之助賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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まこみや

17
初めて読んだ開高健の作品が、『夏の闇』だった。当時、新潮社から箱入りの書き下ろしシリーズで出ていた黄色い表紙の単行本である。異様な塊を飲み込んだような強い衝撃を受けたことを忘れない。なぜかしらここには間違い無く本物の“小説”があるという直観があった。その後、手当たり次第彼の作品を読んだけれども、あの時の心を穿つ一撃を経験することは二度となかった。今でも『夏の闇』こそが開高健の畢生の傑作だと信じている。爾来僕にとって開高健は、本質的には〈私小説〉の作家である。今回この本を読んで、その思いを一層強くした。2021/01/31

さっと

9
著者はサントリー出身で、すでに同文庫から開高が編集発行人として深く関わった同社のPR誌に関する『「洋酒天国」とその時代』や、開高エッセイのセレクション本を出すなど、会社員時代から晩年にいたるまで開高と親しく付き合っただけでなく、その肉声をいまも伝え残し続けてくれている。また、妻・牧羊子とも何かと話し相手をされていたようで、そのあたりの視点も評伝に一層の厚みを持たせている。解説の柏木隆雄氏は「小玉武を自分の評伝の著者とした開高健の幸福を思わないではいない」と書いたが、読者もまたその幸福に感謝したい。2021/03/16

tsukamg

5
谷沢永一『回想 開高健』は、牧羊子夫人に関する記述に悪意ばかりが感じられ、後味が悪かった。本書は牧羊子を弁護するでもなく、バランスを調整するように記述されていた。作品の評価についても、当時の評価とその後の評価に加え、著者自身の感想も書かれていて、これもバランスが良い。読み応えがあったのは、芥川賞受賞前後と、『夏の闇』執筆時のところ。開高健にとって書くことは常にしんどく、命を削ってやっと作品をこしらえてきたのだなあと思えた。そう思えたことで開高健がより身近に感じられるようになった。2021/12/13

rincororin09

3
主要な作品はほぼ読んでいて大好きな開高の伝記。年表と索引が圧巻。開高という巨大な才能の近くにいた作者の愛を感じる。関係者が書いた開高本はいくつか読んだけど、こういう系統立ったものは初めて読んだ。ちなみに、関係者の本ということで言えば谷口博之氏の「開高健先生とオーパ!旅の特別料理」は良かった。どこにも行けない今、再び釣りと旅の本を読もうかな。豊かなボキャブラリーの海に深く沈むのもよし。2021/06/18

Shinya Fukuda

2
内容は深く多岐にわたっている。生い立ちから始まって亡くなるまでが丁寧に辿られる。色んな人に取材している。会社関係の人、編集者、評論家、学者、小説家。資料も著作のみならず手紙までに及ぶ。一貫しているのは一歩退いて判断材料を示して読者に判断させるような慎重な態度。その一つが開高が大車輪ができたかできなかったかということ。また夏の闇のモデルの女性。佐々木千世子と思い込んでいたがもう一人、そして意外なさらにもう一人。ただ東京人の著者は関西弁ができない。すぐ治るんやがねとは言わない。すぐ治るねんけどなである。惜しい2022/06/03

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