ちくま文庫<br> 飛田残月

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ちくま文庫
飛田残月

  • 黒岩 重吾【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 筑摩書房(2020/08発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480436870
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

飛田界隈をただよう流れ者たちの激情と吐息。酷薄さとやさしさの溶けあう筆致で淪落の者たちへの愛を描き切る傑作八篇。解説 小橋めぐみ

内容説明

飛田の旅館に出入りする私は、かつて亭主といきさつのあった娼婦・芳子と一晩をともにするが、そこで泥沼から這い上がろうとする女の狂おしくも悲しい復讐心にふれ―(「飛田残月」)。過去を秘めながら雑草のように身を寄せ合い生きる娼館の女たち。水面下で互いを守ろうとする静かな想いの正体は…(「雑草の宿」)。酷薄さとやさしさの溶けあう筆致で淪落の者たちへの愛を描き切った、直木賞作家による傑作八篇。

著者等紹介

黒岩重吾[クロイワジュウゴ]
1924‐2003年。大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。在学中に学徒動員で満州に出征、ソ満国境で敗戦を迎える。日本へ帰国後、様々な職業を転転としたあと、59年「近代説話」の同人となる。60年に『背徳のメス』で直木賞を受賞、金や権力に捉われた人間を描く社会派作家として活躍する。また古代史への関心も深く、80年には歴史小説の『天の川の太陽』で吉川英治文学賞を受賞する。84年からは直木賞の選考委員も務めた。91年紫綬褒章受章、92年菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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やいっち

60
著者は、証券会社、闇ブローカー、同人誌「文学者」のグループに参加など、さすがに濃厚な人生経験の持ち主(Wikipedia参照)。多額の借金を抱え、「帰るべきところがなくなったために、退院後は釜ヶ崎(あいりん地区)のドヤ街、飛田商店街に近い東田町に移り住み、トランプ占い、キャバレーの呼び込み、「水道産業新聞」編集長などさまざまな職業を経験。飛田の娼婦たちとも顔なじみになる」という。本短編集は、特に飛田商店街に近い東田町に移り住み、飛田の娼婦たちとも顔なじみという経験が裏うちとなっている。2020/08/29

Shoji

45
西成という特殊な街での男と女の人間模様。登場する主人公の女は娼婦。欲望に翻弄される男と女の描写が凄い。この小説に書かれたことは、西成という街では日常の一コマかもしれない。じめじめして、すえた臭いが漂ってくる、そんな物語だった。2020/10/12

JKD

11
戦後の混沌期を象徴するかのようなジメジメと暑苦しい雰囲気の中で男と女が必死に生きる姿がとにかく生々しい。西成とか飛田が舞台になる話は、不思議と元気が出てきます。2020/10/04

バボイヨシヤ

10
孤独、哀愁と優しさが溢れている。二冊目にして、黒岩重吾にすっかりファンになった。先に読んだ同じ街に住む人々を描いた連作集のような『西成山王ホテル』に比べて、こちらはキレ味のある短編をいい意味で寄せ集めた雑多な味わい。作家自身が実際に体験した手記のような作品もあった。ちくま文庫からもう一作『飛田ホテル』という短編集も出ているので読みたい。アルビレオによるシリーズ装丁がタイトルロゴ、西川真以子さんの装画がバッチリハマっててカッコいい。2020/09/21

kiiseegen

6
八つの短編が収録。「黒岩・西成モノ」は病み付きになる。四作目、五作目と復刊して...期待してます。2020/08/11

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