内容説明
奥山由之は、ふつうは見過ごしてしまいそうなどんな片隅からも、散らばった世界の要約を拾い上げる。それらに場所や時間は関係なく、実にシンプルな彼の一定した視点のみが共通して記憶に残る。この世界の色、かたち、光、ぜんぶ。どの任意の一枚にも写っている。
著者等紹介
奥山由之[オクヤマヨシユキ]
1991年生まれ。第34回写真新世紀優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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どらきー
10
今の時代だからでしょ!だから良しとされてるんでしょ!軽い嫉妬しながら見ました。いろんなところに行って、いっぱい撮ったんだね。ウラヤマシイ。2016/04/27
パンナコッタ
4
フリースタイルのラップを聴いているような、まだ舗装されていない生の世界の在り方と手触りにタッチできるそんな面白さがこの写真集にはあります。こうした試みは鷹野隆大を思わせるものがありますが、こちらは持ち前のセンスで意図的にポップネスに昇華しているという部分が異なると思いました。2021/12/31
deerglove
2
博多の丸善ジュング堂にて立ち読み。パラパラ見ているうちに、なぜだか目が離せなくなりました。技術的な凄さを感じさせるとか、歴史的な一瞬が切り取られているというようなものではないですが、ある種の切実さ、かけがえのなさ、その時その場所ならではの一回性のようなものがあふれ出ている気がしました。端的に、買いたくなる気持ちになったというべきか。2016/04/24
林由眞
1
すごくよかった。 人の視点を観れるという意味で村田沙耶香さんの コンビニ人間を読んだ時と同種の感動を覚えた。 2019/11/07
aurora256
0
これが写真というべきものが見れます。写真にはその人の個性が見えます。彼が収めたいと思った、彼の見ている世界を見るだけでも心が豊かになった心地がします。