出版社内容情報
内田樹邸ができるまでを綴った前著に、8年後の今になって思うことを各章ごとに描きおろし。考え続ける建築家の今を伝える1冊。解説 鷲田清一
内容説明
対話する建築家の処女作。内田樹邸「凱風館」ができるまで。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばんだねいっぺい
24
初仕事が内田樹さんの「凱風館」とは、とても大きな名刺。それは、内田さんの「凱風」の意味を体現するプレゼントだと思った。思いをちゃんと行動として形にしていくのが物語になっていて著者を眩しくて目を細めて読みました。かっこよくても掃除しにくい家を自分だったら選ばないかも。2020/11/21
晴
4
ベルリンから帰国し、建築家として独立した光嶋さん初のお仕事が敬愛する内田樹さんからの依頼。初めての作品とも言える「凱風館」完成までを振り返っているエッセイ。さまざまな分野のプロフェッショナルたちとの仕事もさることながら、光嶋さんのベルリン時代に感じたことなどなども綴られていて楽しく読めました。特に26章での”「衣/食/住」のうち「住」を閉じた箱にせず、外に向けて開放することで「みんな」との共有感覚が生まれ、「困ったときはお互い様」で支え合う関係性がつくられていく。”という言葉が印象に残りました。2024/07/03
natsumi
2
内田樹邸「凱風館」ができるまで。身体感覚を意識して仕事すること、心に留めておきたい。隈研吾の本にもあったけど、想像力=時間の経過に思いをめぐらせるという話がやはり出てくる。建築家共通の視点。良い本なのですが、あまりにも気持ちの良い本なので気持ちの悪いもので中和しなきゃという感じにはなりました。2021/08/13