ちくま文庫<br> やっさもっさ

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ちくま文庫
やっさもっさ

  • 獅子 文六【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480436382
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

デコボコ夫婦が戦後間もない〈横浜〉を舞台に、個性的過ぎる登場人物たちと孤児院の運営をめぐって繰り広げるドタバタ人間ドラマ。解説 野見山陽子

内容説明

舞台は横浜。志村亮子は才気と実行力を買われ孤児院「双葉園」の運営に奔走する。そこへアメリカ人実業家、文芸評論家、婦人運動家と三流プロ野球選手など、個性的な人物が集まりドタバタ劇が始まる。一方、夫の志村四方吉は戦争による虚脱症で無為の生活を送っているように見えたが…。戦後の社会問題を巧みに取り込み、鋭い批評性と高い諧謔性で楽しませる傑作。

著者等紹介

獅子文六[シシブンロク]
1893‐1969年。横浜生まれ。小説家・劇作家・演出家。本名・岩田豊雄。慶應義塾大学文科予科中退。フランスで演劇を学び日本の演劇振興に尽力、岸田國士、久保田万太郎らと文学座を結成した。日本芸術院賞受賞、文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばう

65
★★★戦後の荒廃した横浜を舞台に、米兵との間に出来た混血児の為の孤児院を手伝うことになった上昇志向の高い亮子と戦後「慢性虚脱」に陥ったその夫、そして彼等に関わる個性的な人たちを描いた小説。今のおしゃれな雰囲気の横浜とは全く違う混沌とした横浜の町、そこで強かに生きる人たちに戦後のリアルな姿が見えました。明るく軽妙なタッチで書いているけれど、この小説の中に戦後横浜の抱える様々な社会問題が露わにされていて作者の愛する横浜への思いが伝わってくる気がしました。2024/01/05

ヨーイチ

49
「やっさもっさ」って言葉は江戸時代からあったらしいが全く知らなかった。まぁ語感で分かるのだけど。作者の造語かと思っていた。自由学校とてんやわんやと本作で戦後日本を描いた三部作とされているらしい。「自由、学校、てんやわんや、やっさもっさ」と並べると何やら意味ありげで文六センセの顔が浮かんで来るような?大きな柱は横浜の歴史・戦後復興と混血孤児。サンダースホームは子どもの頃有名だった。女主人公の価値観、行動力、目的意識はこの頃では相当斬新だったのでは、時代の先取りをしていたと思う。映画では淡島千景が演じた。続く2020/02/11

紫陽花と雨

34
終戦後の横浜、戦後虚脱になって働かない夫にかわり、働かなくては!と決意した30歳亮子がカッコいい。とあるきっかけから、昔勤めていた御隠居婆様のもと、混血児の捨て子を育てる孤児院を任されることに。占領軍やそこに集まる商売人、ダンサー等の女性たち、そして実際にあったであろう事実が織り交ぜられながら、当時の横浜に自分もいるかのような錯覚を覚えた。ほぼリアルタイムに新聞連載されていた作品でも古く感じず、読みやすくてサクサク読んでしまった。横浜によく行く方、ゆかりのある方は、地理感もあるから感慨深く感じるかも。2020/03/01

ショウジ

30
舞台は戦後の横浜。私もまだ生まれていない頃の話です。でも、なぜか懐かしさを感じる話です。どこが懐かしいのだろう?そう考えているうちに思い出されたのが幼い頃に見たテレビの喜劇番組。もう番組タイトルも出演者も覚えていませんが、本書を読み終えるとそんな番組の映像が頭をよぎりました。2020/07/21

わんつーろっく

26
やっさもっさとは大騒ぎとか、もめごとの意味だが、終戦直後の横浜を舞台に、孤児院の運営に奔走する亮子とその夫(戦争に負けて腑抜けになっている)の物語。日米の実業家や産児制限を声高に訴える婦人運動家、文芸評論家、野球選手にパンパンの姉御たちなど、GHQに接収された横浜の社会問題や風俗、世相を巧みに取り込みながら、個性豊かな人々を生き生きと描く。網棚に置き捨てられた嬰児、英文の恋文を代筆して小銭を稼いだ逸話、横濱駅のシウマイ娘、新聞連載ゆえのリアルタイムが実に興味深い。1953年に映画化された作品も是非観たい。2021/09/24

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