出版社内容情報
「動じない」「甘えない」……大女優にして名文筆家、高峰秀子の研ぎ澄まされた生き方とは? 明日からの生き方が変わります。解説 楠木建
内容説明
作家・司馬遼太郎は言った、「どんな教育をすれば高峰さんのような人間ができるんだろう…」。「求めない」、「迷わない」、「甘えない」、「怠らない」…否定形の中に高峰秀子の肯定的な生き方を描き出す。そこに浮かび上がる人としての矜持。没後10年、満を辞して放つ著者渾身の1冊。高峰秀子コメント付き「斎藤明美の高峰秀子映画案内」も。
目次
高峰秀子という知性
動じない
求めない
期待しない
振り返らない
迷わない
甘えない
変わらない
結婚
怠らない
二十七歳のパリ その足跡を訪ねて
媚びない
驕らない
こだわらない
著者等紹介
斎藤明美[サイトウアケミ]
1956年、高知県生まれ。津田塾大学卒業後、高校教師、テレビ構成作家を経て、「週刊文春」の記者を20年務め、2006年フリーに。1999年、処女小説「青々と」で日本海文学大賞奨励賞受賞。記者時代から松山善三・高峰秀子夫妻と交遊があり、2009年、養女となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
勝浩1958
5
人として素晴らしい。このような人が日本にもっと多くいたならば、もう少しマシな国になっていたと想う。2022/06/19
しゅー
3
★★ 「斎藤明美サンは、短所だらけの欠陥人間である私をことごとく承知しながらも理解し、限度などぶっ飛ばしてなめるようにして綴りあげてくれたのがこの本である」高峰秀子をひたすら賛美する本だ。この本だけ読むと何のこっちゃだが『わたしの渡世日記』の副読本と位置付けるとすっきりする。通常は自伝が客観性を欠くので批評が必要になる。ところが高峰秀子は自らの稀有な人生をさらっと冷静に描いてみせたので、他人が改めてそのすごさを解説する必要があった。楠木建が解説を書いていることからもわかるとおり、自己啓発本としても読める。2020/05/28
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