ちくま文庫<br> 文豪たちの怪談ライブ

個数:

ちくま文庫
文豪たちの怪談ライブ

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月19日 12時19分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480436122
  • NDC分類 388.1
  • Cコード C0193

内容説明

明治末から昭和初頭に熱いブームが起こった「怪談」。時代が激動する最中、不可思議な話を持ち寄り語る百物語怪談会(=怪談ライブ)に没頭したのは、泉鏡花を筆頭に柳田國男、芥川龍之介、喜多村緑郎、鏑木清方ほか一流の文化人たちだった。紅葉門下時代~晩年迄の鏡花の活動を鍵として当時の文化・世相を解き明かしつつ、文豪たちの怪談実話も多数収録。前代未聞の怪談評論×アンソロジー!

目次

第1章 硯友社の怪談(尾崎紅葉の怪談;江見水蔭の怪談 ほか)
第2章 百物語の新時代(浅井了意の怪談;山本笑月の怪談会ルポ ほか)
第3章 われらが青春の怪談会(幻覚の実験(柳田國男)
幼い頃の記憶(泉鏡花) ほか)
第4章 怪談まつりの光と影(怪談の会と人;怪談が生む怪談(鈴木鼓村) ほか)
第5章 おばけずきの絆(百物語―芥川龍之介『椒図志異』より;河童―芥川龍之介『椒図志異』より ほか)

著者等紹介

東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年、神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。「幻想文学」「幽」編集長を歴任。ちくま文庫「文豪怪談傑作選」シリーズはじめ編纂・監修書多数。著書に『遠野物語と怪談の時代』(日本推理作家協会賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

72
病床に在る鏡花の独白を触りに語られる各章に纏められた往年の百物語会に、曾て参加した熱く瑞々しい読者会の有り様を重ね合わせて読んだ。それにしても百年も前の彼等の怪談会に寄せる想いの新鮮味に、死して尚残る真実味は如何なる力の成せる技だろうと思わざるを得ない。とは云っても当時、神経で片付けられた幽霊の真偽は別である。それは在る意味共通の趣味で集うオフ会に似て場の共感で成り立っているように感じられる。2019/08/29

keroppi

71
明治末から昭和初期、文豪たちが怪談会に没頭していた。泉鏡花を筆頭に、柳田國男や芥川龍之介らが、怪談を語り合う。まるで自分が見たかのような怪談話。この当時、怪異はずっと身近にあったのだろう。ちくま文庫には文豪怪談傑作選のシリーズもあるようだ。そっちも読んでみたいなぁ。2020/08/01

HANA

63
明治末から昭和初期、大正を中心に花開いた怪談会。本書はその熱気を鏡花を中心にまとめた一冊。最近は編者のものも含めてこの時代の怪談会の書籍が復刊されているんだけど、本書はある程度通史としての一貫性を保ちながらも、怪談会で語られた話もアンソロジー的に収録する事で読み物としての面白さと同時に当時の空気を表しているのが見事。幽冥界を中心にした鏡花や柳田国男、都会の怪異を語る芥川龍之介、そして数多の文人墨客たちの話を読みこういう集まりに思いを馳せていると、怪談というものが風雅の極みであるというのが納得できるなあ。2019/12/22

みやび

30
明治後期から昭和初頭にかけてブームが巻き起こったと言う「百物語怪談会」。そこに集まるのは一流の文化人達だった…。某新聞で連載された紙面において「怪談の親玉」と称された泉鏡花を筆頭に、柳田國男や芥川龍之介、菊池寛・徳田秋声・鏑木清方などなど、錚々たるメンバーが参加しているのが面白い。それもただ集まるだけではなく、出される食事から演出まで凝りに凝っている念の入れよう。収録されている怪談実話にゾクゾクしながらも、文豪と呼ばれる作家の交友関係や人となりを垣間見る事が出来てとても楽しい怪談語りだった。2019/09/22

あたびー

20
#日本怪奇幻想読者クラブ 尾崎紅葉門下で師に野暮天呼ばわりされながらも怪異への憧憬止まなかった鏡花が、次第に同好の士を得て洒脱な怪談会を催すに至る。柳田国男との交わり。都市化していく帝都の中に怪異を置く、モダンホラーの魁とも言える芥川龍之介。その若き芥川を突然失った泉鏡花の哀しみ。東氏の手掛けられた本をあれこれ引っぱり出して参照しながらの読書となった。日本人ならハロウィーンなどと言っていないで、蓮葉に白強飯と頭抜け大一番小判型で冷やしたビールで怪談会と行きたいものだ。2019/08/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14073799
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。