出版社内容情報
「自分が死ぬことは考えないことにしている」戸惑いつつも「老い」を受け入れ、「笑い」に変えつつ深く考える、シンボー流「老い」の哲学エッセイ。
南 伸坊[ミナミ シンボウ]
著・文・その他
内容説明
「…自分が死ぬということに関して、あまり考えないことに決めている。」とまどいつつも「老い」を受け入れ、「笑い」にかえて考える。深い話を軽妙につづるシンボー流「老い」のエッセイ52話。(目次より)法的に老人/老化すると人は老人になる/アノホラ検索/おもしろいひとりごと/紙がめくれない/帽子と持論/都電が遊び場だった/死ぬ前に読みたい本/家族を守る冗談/としとってもおんなじだね/わが人生最良の瞬間ほか。
目次
法的に老人
老化すると人は老人になる
老人の嗜み
近頃のツバメ
アンドレア・デル・サルトの謎
クレーの忘れもの
アノホラロボットとは何か
アノホラ検索
おもしろいひとりごと
お返事〔ほか〕
著者等紹介
南伸坊[ミナミシンボウ]
1947年東京生まれ。イラストレーター・エッセイスト。雑誌「ガロ」の編集長を経て、80年よりフリーとなり、イラストレーション+エッセイで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
20
親本は2013年のみやび出版。ちくま文庫2018年刊。初版。親本が出た時買おうかなと思ってたら買い逃した本です。ちくま文庫になってたんですね、それも見逃してたのをブックオフで発見!多分この手のは初版だけで現在品切れ重版未定扱いだろうから、ブックオフでしか手に入らなそう。有難く読みました。色んな所に書いたエッセイより、加齢に関する事を集めた趣きです。伸坊さんのお母さんが手芸で小物を拵えて発表会をしたのは知ってましたがその母上も二年前に91歳で亡くなられたそうです。後半はしんみりと解雇モード、でも明るい。2025/06/17
ソルト
10
自分のことを「オレ」って言ってるから老人じゃないと思います。老人だったら「ワシ」とか「小生」とか言うはずだもん。この本公共の場で読まない方がいいかもしれない。面白くて「ブッ、ブブゥ〜」って噴き出しちゃう!2018/09/11
Hiroki
3
北区立図書館 虫の音、鳥の囀り、打ち寄せる波やせせらぎの音、を聴く。それも無編集の生音を聴くとき、音と結びついた記憶が甦る。音と記憶のシンクロ、これがとても良いものだと伸坊は語る。見る・聴く・触れる・味わう・嗅ぐ、は記憶の刻印と一体のもの。たしかに50~60年代のアメリカンポップスは中学生の悪ガキに否応なく引き戻す。恥ずかしい想い出も一緒に引き連れて…。老いをマイナスには捉えない、かといって老いを積極的に肯定することもしないで「なるようになるのだ」と語る。でも伸坊だけに心棒がガチッと入らないと✕だな。2024/06/19
takao
2
ふむ2021/03/07
東森久利斗
1
あの、ほら、えーと、何だっけ、あれだよあれ、えっ? 老人大国日本、日常会話のありきたりの風景。精神的な老人、肉体的な老人、法的な老人、全条件をクリアし自他ともに認める老人となれる日はくるのか? 厚生年金も受給されず、”近頃の若い者は”と揶揄され、このまま一生を終える、なんてこともありうる。真の幸福を感じる時が真の幸福。まさにそのとおり。2022/12/02