ちくま文庫
笛を吹く人がいる―素晴らしきテクの世界

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480434630
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

可笑しくて何度も吹き出すエッセイ。金魚の飼い方から墓づくりまで、全てはテクが握っている。日常的なものから死生観まで。解説 しりあがり寿

内容説明

自動販売機の、あのびっくりするほど小さな穴に小銭を入れる。なぜそんなことができるのだ。人は思わぬところで絶妙な「テク」を使っている。一方で、録画予約をすると、きまって別の番組が録画されている者もいる。金魚の飼い方。旅の流儀。きっとあなたは、「テク」にひそむ謎の世界に魅了され、封筒に入ったカメを送られた気分になる。驚嘆の文庫版あとがきを増補。

目次

序章 金魚の飼い方・育て方
第1章 リコーダーの男、その他の男
第2章 葬儀の席に必ずいるバカ親戚
第3章 さっしのいいファッションモデル
第4章 「はじめての」の世界
第5章 墓地えらび墓づくり
第6章 改造、この魅力的な世界
第7章 問題解決プロフェッショナル
第8章 旅の流儀
第9章 最後のテク

著者等紹介

宮沢章夫[ミヤザワアキオ]
1956年静岡県生まれ。劇作家・演出家・作家・早稲田大学文学学術院教授。90年、演劇ユニット「遊園地再生事業団」を結成し、1993年戯曲『ヒネミ』(白水社)で岸田國士戯曲賞を受賞、2010年『時間のかかる読書』(河出文庫)で伊藤整文学賞(評論部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メタボン

35
☆☆☆★ 何てことのないことを笑いに変える技術(テク)を宮沢章夫は持っている。「問題解決プロフェッショナル」というビジネス書について、ぐたぐたと述べながら、いつのまにか脱線して、他の話になっているあたりが真骨頂。2020/06/16

紫羊

33
急に思い立って木管フルートを独学でマスターしようとしたことがある。1年ばかり頑張ったが結局ものにならなかった。笛を吹く人がいる…と、うちの近所の人たちは怪訝に思ったかもしれない。そんなことを思い出しながら、いつもの宮沢ワールドを楽しんだ。2017/08/30

阿部義彦

22
ちくま文庫新刊。てっきりエッセイ集かと思ったらこれは長編思い込み妄想とでもいったら良いのか?一応テクについての、宮沢的指南にはなっていますが、笛を吹く人に笛の吹き方の本を与えるのが最終目標のはずがいつのまにやら初めての何何の本のタイトルの話にずれ込んで、しまいには墓地えらび墓づくりの話題になり、人は死んだら土に帰るのだ!となるグダグダ振りで読んでるコッチが眩暈に襲われます。そこからビジネス書のタイトルに拘り「ゼロベース思考」の世界へ。堂々巡りの大掛かりな「わや」の世界、封筒に入ったカメを送られますよー。2017/08/14

スプリント

9
テクに関するエッセイです。途中から書評が増えてきましたが内容は面白かったです。笛を吹く人が気になる。。。2018/10/09

バジルの葉っぱ

5
普通の人が考えたことすらないもののの取説、みたいなテーマのエッセイ集。表題エッセイを読んで、リコーダーを大真面目に吹くこと、そしてその吹き方については、やはり一般的にはこういう認識なのでしょうか、私もリコーダーを吹きますので(しかも先生について個人レッスンもうけています)、そうかぁ、とちょっと残念に思いました。ネタでやってるみたいに思われがちな楽器だとは思ってましたが・・・。(ふつうの管楽器の一つですよ!)2018/02/02

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