出版社内容情報
江戸の身分社会のなかで、芸人たちはどのような扱いを受け、どんな芸をみせていたのだろうか? 被差別民と大衆芸能のつながりを探る。解説 村上紀夫
中尾 健次[ナカオ ケンジ]
内容説明
江戸の大道芸を支えた人々は、身分制社会のなかで、どのような扱いを受けていたのだろうか?町人・僧侶であっても困窮ゆえに芸で糊口をしのぐ人々や被差別民、そうした多様な芸人集団の実像など、現代社会につながる「芸能と差別」の源流へと迫る。芸人は差別されていたというイメージにとどまることなく、もう一つの大江戸社会の姿を活き活きと描き出す。
目次
序章 都市下層民の成立
第1章 非人と大道芸
第2章 乞胸の大道芸
第3章 願人の大道芸
補章 猿飼の芸能
終章 江戸の大道芸と近代
著者等紹介
中尾健次[ナカオケンジ]
1950年‐2012年。大阪教育大学大学院教育学研究科社会科教育修士課程修了(教育学修士)。専門分野は近世賤民史、同和教育史。大阪教育大学教授をつとめ、江戸時代の「部落史」研究に多くの業績を残した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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