ちくま文庫
きもの自在

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  • サイズ 文庫判/ページ数 208p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480433916
  • NDC分類 593.1
  • Cコード C0177

出版社内容情報

インドのサリーや中国の刺繍布を着物や帯に仕立て、異文化の豊かな出会いを楽しむ。着物は魂のよりどころと語る著者の自在な着物術。解説 田中優子

鶴見 和子[ツルミ カズコ]

内容説明

365日きもの暮らし、国際会議も山登りもきものでこなした著者のきもの術。メキシコの抵抗の黒いストールを帯に仕立て、郡上紬との異文化の出会いを楽しむ。そして、きものは日本の気候に合い、心身をすこやかにし、「魂のよりどころ」となると説く。第三章では、呉服屋主人、服飾研究家、染色家の話を、著者と藤本和子が聞く。きものの創造性と自由さに目覚める本。

目次

第1章 きものは魂のよりどころ
第2章 きものは出会い
第3章 きものを商う人・つくる人(ほろびゆく職人技―増多屋主人・梅田善男さんにきく;未来のふだん着をつくりたい―大塚末子さん・駒田佐久子さんにきく)
第4章 きもの自在(鶴見和子・藤本和子)(きものとは何か;わたしのきもの一代記;きもの暮らしに必要なこと;きものの思想;これからのきもの)

著者等紹介

鶴見和子[ツルミカズコ]
1918‐2006年。東京生まれ。津田英学塾卒業後、プリンストン大学で博士号を取得。上智大学名誉教授。著書に、『南方熊楠』(講談社学術文庫、毎日出版文化賞)ほか多数

藤本和子[フジモトカズコ]
1939年東京生まれ。作家、翻訳家。早稲田大学卒業。米国イリノイ州在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Toshi

7
きものには興味なかったのですが、聞き手藤本和子!購入です。鶴見和子さんのきもの談義には正直ピンとこず(ちょっと庶民感覚と違う・・・)4章のダブル和子対談で、聞き手藤本さんの凄みが際立ってました!藤本和子さんブローティガン訳者としてすっごく好きなんですが、やはり流石、只者ではなかったです!2016/12/02

Yoko Kakutani 角谷洋子/K

4
鶴見和子氏『きもの自在』読了。著者の本業は南方熊楠研究などで、プリンストン大学の博士号を持っている経歴もすごいのですが、サリーなどの世界各地の布を帯にしたりするきものへのこだわりも素晴らしい。染色家の駒田佐久子氏の作家としてではなく、職人としてきものを作りたいという矜恃も清々しい。2023/05/18

ユウティ

3
玄人向け?着物のチョイスも年配者寄りの落ち着いた感じなので流し読み。メキシコストール、雲南市サーニー族の刺繍布、インドのサリーに魚模様の生紬、タイの刺繍布、フィリピンの手織りウール、世界中の布が着物や帯に仕立てられていてわくわくした。初めて着物が洋服と同じ地平にあることを実感したかも。しかし同時に着物はたまに着るからこそ楽しめるのだろうとも思った。わたしなんかは着物が普段着になったら洋服と同じで明日のコーデを考えるのにウンザリしてしまうだろうから…。一度手離した文化を再び引き寄せるのは色々難い。2021/04/17

John

0
きものは文化と文化が出会う場所、日本のきものは大陸の文化の最終到達点で混ざり合ったもの。小袖にお端折り、広幅の帯は江戸や明治に出来た最近のもの、と思うと、もっと自由にきものを捉えて定義し直しても良いのでは無いかと思う。きものを普段着ないし、親もうまく着られないような私だけど、自分の民族衣装が一人で着られないというのは悔しい気持ちになる。世界が均一化している中で、地域固有の文化をちゃんと強みとして生かしていかないと、つまらない世界になってしまいそうだ。2023/11/11

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