出版社内容情報
泥酔せずともお酒を飲めば酔っ払う。お酒を介した様々な光景を女性の書き手11人が綴る連作エッセイ集。文庫化に際し藤田可織の書き下ろしを収録。
朝倉 かすみ[アサクラ カスミ]
中島 たい子[ナカジマ タイコ]
瀧波 ユカリ[タキナミ ユカリ]
平松 洋子[ヒラマツ ヨウコ]
室井 滋[ムロイ シゲル]
中野 翠[ナカノ ミドリ]
西 加奈子[ニシ カナコ]
山崎 ナオコーラ[ヤマザキ ナオコーラ]
三浦 しをん[ミウラ シオン]
大道 珠貴[ダイドウ タマキ]
角田 光代[カクタ ミツヨ]
藤野 可織[フジノ カオリ]
内容説明
お酒のせいなんです!!お酒の席は飲める人には楽しく、下戸には不可解…。女性作家によるエッセイ12連作。
目次
無理 朝倉かすみ
下戸の悩み 中島たい子
初めての飲み会 瀧波ユカリ
十八の夜の話 平松洋子
ザル女という噂 室井滋
酒瓶にも警告ラベルを!? 中野翠
名女優 西加奈子
ひとりでお酒を飲む理由 山崎ナオコーラ
下戸一族VS飲酒派 三浦しをん
白に白に白 大道珠貴
損だけど 角田光代
好きでもきらいでもない 藤野可織
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shoji
80
女流作家のお酒にまつわるエッセイ。 大酒飲み、酒飲み、付き合い程度、下戸、それぞれの随筆。 抱腹絶倒の懲りない話、少し切ないお話、若かったころのホロ苦いお話などなど、色々詰まってます。 お酒って、やっぱりいいもんだ。 もちろん私は大酒飲みです。泥酔懺悔、沢山あります。それでも今日も飲む。 本文より引用「飲酒関係の反省、次に活かされたことがない」笑2016/10/26
さおり
79
タイトルの通り、呑んだくれた末の失敗を綴られた方もいるけど、下戸な方の酒呑み批判も混じってる。タイトルと表紙に期待が高まってた分、ちょっぴり物足りない。正直、呑んだくれた末の失敗ってことで言えば、私も本一冊書けるくらいは余裕でネタを持ってます。まぁ、結婚後はすっかりおとなしくなりましたけれども。っていうか、度重なる失敗を経て、自分にとって丁度いい酒量に気付いちゃったんだわ。大人になるって寂しいねぇ。2016/11/26
ポチ
60
女性作家さん達のお酒に纏わるエッセイ。泥酔し、もちろん記憶がなくなる。なんて身近に感じる話なんだろう!でも、そんな酔っ払い達を面白おかしく眺めている下戸の人もいる。しをんさん、角田さん、いいなぁ〜♪キミコ先生がいないのは残念でした。2018/03/09
いたろう
59
12人の女性作家、漫画家、エッセイストたちのお酒にまつわるエッセイ。タイトルから、泥酔して失敗した話が満載かと思ったら、そうでもなく。下戸だと言う人も何人か。そんな中で、しをんさんが、やっぱり笑わせてくれる。知人宅で、蛇のごとく床を這って逃げるのを捕まえられて、寝袋に収納された話が可笑しすぎ。意外だったのは、角田光代さんが、泥酔して記憶を失う常習犯だということ。気がついたら、自宅マンション前で、鞄を持たず、肉だけを持っていたというエピソードに大笑い。角田さんがそんな人だったとは。2017/04/15
nemuro
55
“しりとり読書”の40冊目。「で」で始まる本。著者ごとに五十音順に並べている本棚で「朝倉かすみ ほか」の本書をすぐに発見。しかし、2冊目がとんと現れず。いつもの「2017年4月以降の購入本」の本棚(富良野2)から隣の「2013年4月~2017年3月の購入本」(網走・函館2)まで範囲を広げてみたが見つからず、結局、本書1冊のみ。「る」で始まった14冊目(該当本は2冊)以来の危機だった。首の皮一枚で繋がった訳である。12人の女性作家によるお酒にまつわるエッセイ集。誰しも様々な泥酔懺悔があるもので、面白かった。2020/12/19