ちくま文庫
死の舞踏―恐怖についての10章

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  • サイズ 文庫判/ページ数 768p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480433329
  • NDC分類 934
  • Cコード C0198

出版社内容情報

古今東西のホラー作品を圧倒的な熱量で語り尽くす〈恐怖のバイブル〉。35ページに及ぶ「2010年版へのまえがき」(未訳)を付して待望の復刊。

内容説明

40年以上にわたってモダン・ホラー界に君臨するスティーヴン・キングのノンフィクション大作、待望の復刊!帝王キングが『フランケンシュタイン』から『エイリアン』まで、あらゆるメディアのホラー作品を縦横無尽に渡り歩き、同時代アメリカへの鋭い批評や自分史も交えながら饒舌に語りつくす。エッセイ「恐怖とは―2010年版へのまえがき」を増補した決定版。

目次

第1章 一九五七年一〇月四日、あるいは舞踏への勧誘
第2章 “フック”の話
第3章 タロットの話
第4章 迷惑な自伝で一休み
第5章 リアリティの演出とラジオ
第6章 現代アメリカのホラー映画―テキストとサブテキスト
第7章 ジャンクフードとしてのホラー映画
第8章 ガラスの乳首、または、このモンスターはゲインズバーガーの提供でお送りしました
第9章 ホラー小説
第10章 ラスト・ワルツ―ホラーと道徳、ホラーと魔法

著者等紹介

キング,スティーヴン[キング,スティーヴン] [King,Stephen]
1947年生まれ。アメリカの作家。74年に『キャリー』でデビュー、同作は映画化され大ヒットを記録

安野玲[アンノレイ]
1963年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

122
エッセイさえも雄弁に語る、いやエッセイだからこそ彼の雄弁さに歯止めがかからないのか、これほどの分量のエッセイは今まで見たことも読んだこともなかった。とにかく「語りたがり」のキングが自身のリミッターを外して存分に恐怖について語る。彼の恐怖の源泉である映画から小説、さらにはラジオドラマまで存分に思うがままに書き連ねている。そして彼の家庭環境にも存分に触れ、湧き出てくる考えや感想をそのまま垂れ流すかのような筆致である。私にとってはキングの能弁な語り口に「踊らされた」エッセイだった。まさしくそれは舞踏のように。2018/08/03

藤月はな(灯れ松明の火)

94
ホラー映画のパンフレットでスティーヴン・キング氏が愛と敬意を込めてコメントしているのを楽しんで読める人にお薦め!スティーヴン・キング、大いにホラーにおける恐怖を語る。そのジャンルは映画、ドラマ、小説、文芸書、パルプ、アメコミなどなどに留まらない。豪華すぎる作家達との対談や自身の作品、陰惨な事件からのグロテスク&ホラー作品への規制や良識派を気取る記者からの無粋な質問に対する嘆き、作品表なども豊富で観たい映画、読みたい本も増えて嬉しい悲鳴。そして事故後の病床で観た『ブレア・ウィッチ』の衝撃に微笑ましくなります2017/11/08

honyomuhito

51
好きな作家の1人であるスティーヴン・キングが恐怖について語った本だというのでこの季節にピッタリではないかと読むことにしたが。この本アレだ。その道のオタクの人が自分の推し事に対して語る時の早口で饒舌な口上を聞くような本だ。キングおじさんが自分の好きなホラーについて立板に水の様相でベラベラベラベラ語り続けている。ほっといたら2日でも3日でも話し続けそうだ。自らの恐怖感について語るために、あの映画、この本、あの寓話と話を引用、解説しながらあっちこっちに話が飛びまくり文章の中にお得意の独り言じみた解説が入る。2023/07/26

ねりわさび

39
当時32才のキングが母校メイン大学で行ったスピーチを書籍にした評論集。80年代までの多岐にわたるメディアを10のカテゴリーに分類し纏められている。"酒場の用心棒が客が18才以上か以下かを見極めるのは目を見りゃわかる。やつらは目の奥の何かが欠けているからだ"など、小説と同じく文脈のなかに小さな話を仕掛ける構成で語られる。長すぎる感はありましたが面白かったです2020/01/21

くさてる

32
かのキング・オブ・ホラーが恐怖について語り倒した一冊。福武書店版から改版されるたびに購入しているので、とうぜん今回も購入。もちろん内容は素晴らしいのですが、改めて収録された「まえがき」でもうすこし小説の恐怖を語ってほしかった。でもおすすめ映画として「スネークフライト」を挙げて「単なる私見だが、こういう映画を好きでないなら、なんでこれを読んでるんだ?」の一言に笑った。2017/10/26

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