ちくま文庫
大東京ぐるぐる自転車

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  • サイズ 文庫判/ページ数 343p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480432094
  • NDC分類 291.36
  • Cコード C0195

出版社内容情報

六十八歳で自転車に乗り始め、はや十四年。ペースメーカーを装着した体で走行した距離は約四万キロ! 味わい深い小冒険の数々。

内容説明

六十八歳で自転車に乗り始め、ペースメーカーを装着した体で走行した距離は約四万キロ。所有(投資)した自転車は愛車Dahonをはじめ計七台。転倒回数は数え切れず。八十一歳にして飄々と自転車人生を謳歌する元大学教授、不死身のサイクリストの痛快東京探訪記―小石川、青梅、スカイツリー、江の島など。文庫化にあたり、新たに書き下ろした「堀切菖蒲園」を収録。

目次

第1章 話を始めるにあたってのいくつかの話(年寄りがしきりに自転車に乗るのは正しいことか;無方針にハンドルを切るとどういうことになるか ほか)
第2章 やや研究的な話(「新上水」という水路があったということ;『デジタル標高地形図』によって谷田川跡を走ったこと ほか)
第3章 主として見知らぬ町を訪ねた話(わが国の公衆便所の進化のこと、附、東海道品川の宿探訪記;ペースメーカーを装着してスカイツリー見物に行ったこと ほか)
第4章 東京の南を走った話(横浜まで;精神的なものを求めて自由民権資料館見学を立案したこと、及び、その他の話 ほか)
第5章 東京の北、及び西を走った話(北方回遊を企画して新河岸川まで行ったこと;北方探検に出発し石神井公園に到着したこと ほか)

著者等紹介

伊藤礼[イトウレイ]
1933年東京生まれ。一橋大学経済学部卒業。2002年まで日本大学芸術学部教授。1991年『狸ビール』(講談社文庫)で講談社エッセイ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプリント

4
年齢を考えると失礼ながらその行動力に驚かされます。緻密な下調べや疑問の解明をきっちり行う姿勢は学術の世界に身を置いているからでしょうか。普段知っている地名や地域がでてくることもあって楽しく読むことができました。2014/11/08

*takahiro✩

2
今回は自転車そのものよりも、自転車に乗った時に目にした東京の考察といった感じの内容でした。それでも独特の語り口は変わらず、楽しませていただきました。心臓が10秒近く止まった話など時にどきりとさせられましたが、最後までお元気に走られていて安心しました。さらに続編も期待していますが、私もロードに加えてフォールディングバイクが欲しくなってきたこの頃です。2019/01/18

ayaketi

2
前から気になっていた自転車。読んで驚いたのは結構な高齢の作者の誘う仲間がもっと高齢だったり、ペースメーカーまでしてかなりの距離をワクワクしながら走っているのがすごく羨ましい老後。こんなに話が面白い年配の方がいるなんて。是非友達にいたら嬉しい。2016/03/06

7kichi

2
自転車モノ第三段。本線からの脱線ぶりに磨きがかかっている。2015/11/29

シャンピニオン

1
古希も過ぎ、喜寿の祝いに東京から江の島まで。。。感心、感服。道中も種々様々な事柄に興味を持ち、話も脱線しながらで、お年寄りの長話を聞いているようでもあるが、面白い。還暦前なのに、50kmで疲れ果ててしまい、以前通った道も覚えていなく、何度も同じ看板を見てなるほどと思ったりしている当方としては、憧れの自転車ライフであった。読んでいて行きたくなる場所(尾根緑道など)や輪行のアイディアもあり、実用書としても価値あり。2024/10/15

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