ちくま文庫
すみだ川気まま絵図

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  • サイズ 文庫判/ページ数 335p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480431974
  • NDC分類 291.36
  • Cコード C0195

出版社内容情報

隅田川とそこにかかる橋の個性溢れる魅力を、東京下町に詳しい著者が身振り手振りでご紹介。イラスト満載。

内容説明

両国橋、蔵前橋、吾妻橋、永代橋…。隅田川と、そこにかかる橋の個性溢れる魅力を、東京下町に詳しい著者が身振り手振り(絵と文)で紹介。橋の欄干や看板や落書きに興味を示したり、石碑を写しとったり、橋を恐竜に見立てたり岩風呂に見立てたり。川に飛び込みがあったと思いきや…珍事件も。荷風先生についての漫画も面白い。

目次

新大橋から
両国橋―天下の大橋
蔵前橋の美観
浮艦「厩橋」丸
駒形橋はいま
吾妻橋と浅草
名勝言問橋
ああ、今戸橋
すみだ川の水位
墨堤と橋場
北のはずれ白鬚橋
虹のアーチ永代橋
永代橋・荷風先生の思出(マンガ)
清洲橋―おお、エキゾチック
追想旧新大橋

著者等紹介

松本哉[マツモトハジメ]
1943年兵庫県神戸市生まれ。作家・風景画家。1967年神戸大学理学部物理学科卒。河出書房新社、東京図書で、1985年まで、物理・天文の専門書の編集に従事したのち、文筆業に。2006年10月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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へくとぱすかる

32
この本を片手に、隅田川の橋めぐりをしてみたくなった。もう長いこと東京に行っていないし、「あのころ」から、風景も変わっているだろう。著者がオモシロイ人物であることは、すらすら読める明るい文体と、冒険心にみちた、それでいて研究というものの基本を忘れない記述(著者は理系。プロフィールでわかる)から、十分にうかがえる。「トマソン」とはまたちがった視点からの、価値ある考現学である。ところで、両国橋からクラゲが見えるということは、河口あたりの、海水がまじっている水質が視覚的にわかるという「発見」である。これはいい!2015/07/14

nureyev

4
隅田川がまったくのマイナーな存在であった当時にこんな本を出してしまったところが面白い 軽く読めるけど、味わい深い本です2014/11/23

咖哩麺。

3
隅田川は西区と東区のあいだを流れる川。東区だと本所といった辺りでしょうか。東京の東区はもともと沼沢地だったのです。東区と西区の違いも興味深いものですよ。2024/08/09

のりべぇ

2
故・松本哉氏が隅田川に架かる橋をつらつら書き連ねる。昭和58(1983)年頃の風景だから2023年現在から約40年前の風景だ。楽しいな。この本片手に隅田川を散策しようと思える一冊。この当時すら無くなっていた旧新大橋がいいなぁ。 2023/05/03

katashin86

2
初版の三省堂版を古書で購入し面白かった本の、文庫版をさらに古書店で購入。 昭和の末の、廃水などでどん底だった状態から少し上向いたものの依然見捨てられたままだった隅田川とその周りの姿を、名所でなくニッチなところに注目しながらユーモラスに描いていく。 今や復興架橋の価値は自明のものとなり、休日ともなれば川岸をたくさんの人が行きかう今の隅田川の姿を、著者ならどう描くのだろうか。2021/07/31

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