出版社内容情報
歴史の基層に埋もれた、忘れられた日本を掘り起こす。漂泊に生きた海の民・山の民。身分制で賤民とされた人々。彼らが現在に問いかけるものとは。
内容説明
「著者のことば」私は、隠された歴史のひだを見なければ、“日本人のこころ”を考えたことにはならないと思っています。今回は「家船」漁民という海の漂泊民から「サンカ」という山の漂泊民へ、そして、日本人とは何かという問題まで踏みこむことになりました。それは、これまでに体験したことのなかった新しいことを知り、自分自身も興奮させられる旅でした。
目次
第1部 海の漂泊民、山の漂泊民(海を住処とする「家船」の人びと;幻の「サンカ」を求めて;漂泊者の思想とその豊饒な文化)
第2部 東都の闇に生きた被差別の民(「浅草弾左衛門」と呼ばれた賎民の王;生と死、聖と賎、美と醜の境界;「フーテンの寅さん」への憧れ)
著者等紹介
五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年(昭和7年)福岡県生まれ。朝鮮半島より引き揚げたのち、早稲田大学露文科に学ぶ。編集者、作詞家、ルポライター等を経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門』(筑豊編他)で吉川英治文学賞を受賞。81年より一時休筆して龍谷大学に学んだが、のち文壇に復帰。2002年に菊池寛賞を、英語版『TARIKI』が2001年度ブック・オブ・ザ・イヤースピリチュアル部門を、04年には仏教伝道文化賞、09年にはNHK放送文化賞、10年『親鸞』が毎日出版文化賞を受賞し、ベストセラーとなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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