出版社内容情報
料理はシステムであり、それを確立すれば安く、おいしく、栄養豊富な食事が家庭でできる。「男の料理」ブームを巻き起こした名著復活。
内容説明
現代栄養学を独学していた著者は、「料理はシステムであり、それを確立すれば安く、おいしく、栄養豊富な食事が家庭でできる」と、自分で毎日の食事を作りだした。だしの重要性、野菜の正しい加熱法、スープストックの作り方、肉はステーキで食べるなど、自らの体験と知識をすべて公開した名著。
目次
まえがき 男女厨房に立つ
第1章 丸腰で立ち向うな
第2章 卵、牛乳、あさり、レバー―四つの完全食品で防衛せよ
第3章 よい朝食がよい夕食につながる理由
第4章 美味しい味噌汁のつくり方と魚を家庭にとりこむシステム
第5章 根・茎・葉・実をすべて食べる
第6章 野菜の正しい加熱法
第7章 スープの味を一変させるストック
第8章 肉はステーキで食べよ
解説 『丸元淑生のシステム料理学』のその後(丸元喜恵)
著者等紹介
丸元淑生[マルモトヨシオ]
1934‐2008。作家・料理研究家。大分県生れ。東京大学仏文科卒。1978年「秋月へ」で芥川賞候補、1980年には二度目の芥川賞候補。1982年に『丸元淑生のシステム料理学』で自身の健康のために、栄養によく廉価な料理の方法について書き、以後もっぱら栄養の点から見た料理の研究家として活躍した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
117
雑誌「みすず」に掲載のあった記事からお気に入りさんからの推薦で読んでみました。私は自分でも結構料理をするのでこのような本は好みなのです。丸元さんのは栄養学的な観点からの結構理論的な部分があります。目から鱗のような本でした。極力砂糖は使わない。せいぜい果糖くらいだということです。鍋や大きな冷凍庫つきの冷蔵庫など私にとっては楽しい話でした。ただ鮭やたらこ、などたくさん買って購入して冷凍するところまでは行ってません。2016/11/14
きゅー
10
料理学とはあるけれど、実際には栄養学的な切り口で、いかに良質の素材を栄養を保ったままで調理することで、日々の栄養バランスを充実させるかについて書かれている。なんだかこだわりが強くて、ちょっとめんどくさそうな人だが、そのこだわりの強さが本書の旨味でもある。限られた食費をどう配分して充実した食事を作るのかについて彼は微に入り細を穿って説明を行う。彼の書いていることは非常に論理的で、しかもそれが日々の実践によるものだと納得させられる。 丸元の熱量に当てられるようにして読み終えた。2020/06/11
randa
4
レタスが栄養完全食に近いという事実は知らなかったので驚いた。一本のかつお節の味噌汁がいかほどのものか試してみたい。日本の古き良き食文化がなくなりつつあることを知って残念。学校教育で栄養学を取り入れて欲しい。2017/08/21
nishi
0
栄養学を学びたい2025/06/05
Kuliyama
0
理路整然と説明しており、なるほどなるほどとうなずきながら拝読しました。2020/03/23