出版社内容情報
任侠映画・時代劇などで映像美の頂点を極めた加藤泰。伊藤大輔や山中貞雄への思いや、映画について語った講演の数々。文庫化に際し増補した決定版。
内容説明
時代劇や任侠映画で映像美の頂点を極めた名匠・加藤泰。『明治侠客伝三代目襲名』『瞼の母』『緋牡丹博徒お竜参上』『日本侠花伝』など、残された作品は今も鮮烈な輝きを放っている。その創作の背景にあったものとは?敬愛する伊藤大輔、山中貞雄の映画や、自作の撮影現場のことを語った講演・エッセイを選りすぐる。リュミエール叢書版を増補した決定版。
目次
1 講演・インタビュー・問答(僕の橋;“自分の映画”をこしらえる;自分の目で映画を見る;伊藤大輔の初期作品―『興亡新選組』を中心に;夢二と武蔵のどこが面白いか ほか)
2 エッセイ(そのころ私は…『瞼の母』『大江戸の侠児』の思い出;日記から;ローアングルのキャメラアイ)
著者等紹介
加藤泰[カトウタイ]
1916年神戸生れ。1985年没。60‐70年代に『明治侠客伝三代目襲名』『沓掛時次郎遊侠一匹』『緋牡丹博徒花札勝負』『緋牡丹博徒お竜参上』など“東映任侠映画”の頂点をなす監督作品を発表
山根貞男[ヤマネサダオ]
1939年大阪生れ。映画評論家
安井喜雄[ヤスイヨシオ]
1948年神戸生れ。1974年大阪にプラネット映画資料図書館、2007年神戸映画資料館をそれぞれ開設。映画文献を中心とした資料収集と上映活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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