ちくま文庫
レ・ミゼラブル〈5〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 519p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480429759
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

出版社内容情報

一八三二年六月、市民たちが蜂起しバリケードを築く。戦闘で重傷を負ったマリウスを救うジャン・ヴァルジャン。苦難の人生に、最後の時が訪れる。

内容説明

第5部“ジャン・ヴァルジャン”を収録。1832年6月、パリの共和派の市民たちが峰起、バリケードを築いて政府軍と戦闘に入る。その中にはマリウス、そしてジャン・ヴァルジャンと彼をつけ狙うジャヴェールの姿があった。マリウスに嫉妬の思いを抱きながらも、瀕死の重傷を負った彼を背負って地下道を彷徨い、その命を救うジャン・ヴァルジャン。苦難にみちた人生の黄昏に、なおも襲いかかる孤独の悲しみ―やがて最後の時が訪れる。

著者等紹介

ユゴー,ヴィクトール[ユゴー,ヴィクトール] [Hugo,Victor]
1802‐1885。フランス・ロマン派を代表する詩人・小説家・劇作家。1830年に『エルナニ』で大成功を収める。政治にも影響力を及ぼしたが1851年に亡命、イギリス領ガーンジー島に住み『静観詩集』や『レ・ミゼラブル』を刊行した。1870年に帰国。1885年に死去、国葬が営まれた

西永良成[ニシナガヨシナリ]
1944年富山生まれ。専門はフランス文学研究・翻訳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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パーポ

18
長い旅もようやく終わりを迎えた。全てを読むのに2年ほどかかりましたが、その分感動も大きい。アンジョルラスをはじめとする革命家たちの散らされた命と国への想いに感服する。マリユスとコゼットの結婚に喜ぶ。そして、ジャン・バルジャンの、幕を閉じた数奇な運命に涙する。ラストはあふれる涙のせいで字が上手く読めませんでした。一人の男の一生が今終わりました。読了後、もう読めないという、なんとも言えない寂しさがこみ上げてきました。ああ!なんて素晴らしい物語なのか!2020/06/25

Lara

13
読み始めてから、6ヶ月かかりましたが、全5巻2578頁を読了しました。いや~長かった。何度も挫折しそうになりました。時の政治体制、ユゴー氏の「うんちく」等々、私からすれば、本来の小説である「ジャンバルジャン、コゼットの物語」と離れた部分がいかに多量にあったのか、その都度 読む速度が落ちたり、中断しました。死んでしまったエポニーヌのためにも、マリユスとコゼットは、良い形で終わったので、安心しました。膨大な博識を披露する部分を含め、ユゴー氏には全部が必要な部分なのですね。いやはや、感動の大作でした。2018/09/23

spica015

11
あまりの長大さに一度は挫折し、途中やや端折りながら読んだりもしたけれど、全巻読みきることができて感無量。ラストはまさにこれまでの集大成といった感じで、後ろ髪引かれながらも静かに身を引こうとするジャン・ヴァルジャンの姿は、涙なしには読むことができなかった。良心や誠実さは時に真っ暗な道を照らす光となり、時に自分を戒める枷となり、はたまたジャヴェールの末路から窺えるように、人を絶望に追い込む凶器ともなる。奥の深い名作。間違いなく完訳版を読むべき。意外にテナルディエが最後まで重要な役割を果たす。2016/02/05

こうけんどう

7
ようやく完読!昔々の新潮社版を断念してからなので、数十年かけて読み終えたことになる。最終巻もパリの下水道話やユゴーの冗長にも感じる言い回しに苦しみながらも、本筋の面白さには引き込まれた。 マリユスにとっては霧の中の出来事のようなバリケードのくだりから、コゼットとの結婚で有頂天になった所までは良かったが、ジャンヴァルジャンの告白以降は、ジャンヴァルジャンがなんとも哀れな状態になってしまった。ジャンヴァルジャンをここまでにするユゴーを恨みつつも、最後はなんとか心の平安を得られた所で、やっと安堵して本を置けた。2019/07/10

ちぃさん

5
三年をかけて読了した大作。西永先生の翻訳に費やされた全ての積み重ねにただただ敬意を感じる。私はまだ一度しか読んでいないけれど、何度も読みたいと感じました。ジャンバルジャンがコゼットに会えず弱っていくところ、涙なしには読めません。19世紀初頭のフランスの政治の話というより、ユゴーの政治観を大きく反映した歴史小説の色合いが強く、なおかつキリスト教の話、聖人の話なんだなぁと改めて思った次第。恐らく訳しにくかったであろう隠語の説、何度も出てくる固有名詞の引用への注釈、いくつもの文献で紐解かれたテクスト、2016/12/29

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