出版社内容情報
博覧強記の幼馴染三人が、庖丁さばきも鮮やかに古今東西の文学を料理しつくす。談論風発・快刀乱麻の驚きの文学鼎談。
内容説明
三十年来肝胆相照らす仲の論客三人が、古今東西の文学作品をめぐって、世にはびこる愚説迷論を糾弾し、庖丁さばきも鮮やかに料理する。古典の名作から時代小説や児童文学まで。食わず嫌いはもったいない。ざっくばらんのごった煮の妙味を、心ゆくまでご賞味あれ。
目次
八丁堀のホームズ―捕物帳耽読控
虹をつかむ男たち―ロマン・ピカレスク頌
末はオセロかイヤゴーか―児童文学序説
荒野のパンテオン―現代マスコミ論
手袋の裏もまた手袋―文学のなかの政治人間
山川草木鳥獣虫魚―ナチュラリスト文学考
野に遺賢 市に大隠―知られざる傑作
余談「千夜一夜」
著者等紹介
開高健[カイコウタケシ]
1930‐1989。大阪出身。大阪市立大学を卒業後、洋酒会社宣伝部で働くかたわらで創作を始める。「パニック」で注目を浴び、「裸の王様」で芥川賞受賞。ベトナムの戦場や中欧東欧を精力的にルポ、行動する作家としても知られた
谷沢永一[タニザワエイイチ]
1929‐2011。大阪出身。関西大学大学院博士課程修了。関西大学教授を経て名誉教授。日本近代文学および書誌学専攻。サントリー学芸賞、読売文学賞、毎日書評賞などを受賞
向井敏[ムカイサトシ]
1930‐2002。大阪出身。大阪大学卒。在学中、開高健、谷沢永一らの同人誌「えんぴつ」に参加。電通を経てCM批評『虹をつくる男たち』でサントリー学芸賞受賞。書評家として、広汎な読書に裏打ちされた独自のコラム批評を確立した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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