出版社内容情報
現代美術家が切り取る日常の雑感と創作への思い。未収録エッセイ28篇、カラー口絵8頁を収録。2003~2011年のエッセイ。文庫オリジナル。
内容説明
現代美術作家・大竹伸朗の視点で切り取る日常の雑感と創作への思い。絵画や音楽、展覧会、スクラップブックや夢日記、ロンドン、別海、宇和島での日常、路上と創作、趣味、家族、友人、過去、未来、そして現実と妄想…日々浮かぶトリトメなきテーマの裏にあぶり出る「わからない雑景」。未収録エッセイ28篇、カラー口絵8頁を収録。2003~2011年のエッセイ。
目次
第1章 ネオンと絵具箱(絵窓、歌窓;ネオン星;バクテリアの夢 ほか)
第2章 路上と絵具箱(縁と形;島の銭湯;「直島銭湯 I Love 湯」 ほか)
第3章 日毎と絵具箱(真夏のニュー宇宙;素っ気ない血筋;スクラップブック ほか)
著者等紹介
大竹伸朗[オオタケシンロウ]
美術家。1955年東京生まれ。80年代初頭より国内外で作品発表を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nizimasu
3
主にクッキーシーンの連載をまとめていて、いつになく音楽誌だからかリラックスした文章の数々が結構好きです。ここでもスクラップや街で見かけた看板の文字や捨てられている日用品の中に「美」を見つけるのだけれど、無為の美とでもいうべき時間の経過によって、その役割を終えようとしているモノたちへの共感というのが素敵すぎる。結局、意図していないものにこそ、美しい。美しくしようと飾らないものこそ美しいという逆説的な文章の中には平凡の中から垣間見えるおかしみをあじわい尽くそうという日本的な侘び寂びが感じられるのは気のせいかな2015/01/21
ユ-スケ
1
芸術家・大竹伸朗さんの作品制作における発想の源泉や制作過程のようなものが書かれていてまことにオモシロい それらに向き合う姿勢や態度はとても真摯かつ謙虚であるが、生まれてくる作品がとても過激かつブッ飛んでいるところがこれまたオモシロい2025/02/23
むちれお
1
日経新聞などに掲載されていた文をまとめたもの。アーティスとならではの感性を感じるし、文章のセンスがいいんだよね。2022/10/24
宇宙のファンタじじい
1
宇和島の、優しい空気が感じられて好きだ。直島のIラブ湯に行ってみたい。こないだ行ったYMOのツアーTシャツが、大竹氏のデザインで、なんかテンション上がった。2012/07/25
慶多楼
0
また読んでしまった。イイ話多し。さりげなく『東京かわら版』掲載の記事があったりするのがアナドレナイ。2014/06/05