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ちくま文庫
女霊は誘う―文豪怪談傑作選・昭和篇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 377p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480428820
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

戦争へと駆け抜けていく時代に華開いた頽廃の香り漂う名作怪談。永井荷風、豊島与志雄、伊藤整、久生十蘭、原民喜。文豪たちの魂の叫びが結実する。

内容説明

戦争の影と死者の記憶、文豪たちの祈りの物語。

著者等紹介

東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。元「幻想文学」編集長、現「幽」編集長。著書に『遠野物語と怪談の時代』(日本推理作家協会賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

37
荷風:教科書にもその名が記された作家だが物語は前段受けての後半が主題を失して頓珍漢な有様。与志雄:視覚的な文章だ存外に良い。十蘭:ほろほろと温かなる物語、フォークロアとロマンチシズム。整:現と夢のきりりとした曖昧さ。民喜:繰り返す言葉のリフレインがどうしようもなさを演出しているかの要で、ある種の拒絶を含み苦痛を感じさせる(ヒロシマ)。2014/09/04

藤月はな(灯れ松明の火)

28
「来訪者」の謎めいた隣の女との一時や子供が親に対して抱く潔癖や妻の隣の女と浮気する夫への歯噛みの鬼気迫る描写が一種の艶めかしさを醸し出していて感嘆しました。「都会の幽気」は人間が犯した罪が人に憑りつき、同じことを引き起こすという不気味にゾクリとします。芥川龍之介や小林多喜二などの亡霊が出てきて自分と関わった死者のもとへと案内役を務める「幽鬼の街」はベアトリーチェも天堂という目的もない「神曲」のような不気味な作品で心に残っています。最後の震災、戦争、原爆で亡くなった人達を悼む「鎮魂歌」は祈りを捧げたくなる。2013/03/30

kuri8655

22
俳人・伊庭心猿の偽書事件が扱われているということで読んだ『来訪者』。被害者でありながら仄かなユーモアをもった都会の怪談に仕立てた荷風、大人だなあ…と感嘆した。次々と立ち現れる幽鬼たちに暴かれる釈明の余地のない過去の行状、苦しい…そして生理的にものすごく気持ち悪い…この伊藤整の中編だけが『女霊は誘う』に相応しかった。いずれも外地で戦死した人の鎮魂をテーマにしながら、昔話のような温かさ、モダンな純愛小説のきらめきを持った久生十蘭の2篇がとくに好きだった。原民喜の詩のような4篇は、この表題に纏めるべきではない。2014/04/09

HANA

10
中編が三つ載っているのだが、どれも怪談というより心霊小説のような趣で怪談として読むと違和感ありまくり。荷風の「来訪者」は別の意味で興味深かったのだが、怪異の要素が欠片もないため完全に編者の趣味で入れたとしか思えない。伊藤整の「幽鬼の町」原民喜「鎮魂歌」は共に死者との対話でよくわからない。豊島与志雄と久生十蘭の短編はしっかりと怪談で安心した。他のアンソロジーにはまず収録されない内容、ほぼ初読のものばかりだが、アンソロジーである以上もう少し多くの怪談を読みたかったものである。2011/09/14

シガー&シュガー

9
【真夏のホラー読書月間】のために。タイトルの「女霊」というのは果たして適切なのかな?怪談というよりかすかな妖しさがただよう幻のような印象の作品群で、日本語で小説を読める喜びをつくづくと味わえる。平井呈一について永井が描いた冒頭の短編にはおどろいた、どこまで脚色してるのかな?平井の「真夜中の檻」は好きではない作品だったけど読み返してみようと思わせられた。久生十蘭の文章はとびぬけて美しい。いつまでも読んでいられる。伊藤整の短編は夢と現の間を行き来するような不安に満ちているくせに現実的な胸の痛みを感じる作品。2015/08/22

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