内容説明
性格は変わらない、と思っていませんか？その思い込みこそが、あなたが変われない一番の理由です。よりよい自分になるために、性格は柔軟に変えていくことができるんです。「そもそも性格は一貫しているものではない」「性格テストの仕組み＆必勝法」「血液型性格判断が『信じられない』わけ」「モードチェンジで性格は変わる」―目からウロコの「性格」の本。
目次
第１章 性格は変わる！（なぜ性格が気になるのか；性格についての二つの常識 ほか）
第２章 性格はどう作られ、どう変わるか（遺伝か環境か？；遺伝も環境も！ ほか）
第３章 血液型性格判断のウソ（心理学者が血液型性格判断を「信じない」理由；血液型性格判断は「非科学的」か ほか）
第４章 「性格」の歴史、そして未来（「性格」のはじまり；「人間」とは誰のことか ほか）
第５章 性格は「モード」で変わる！（変わるということ；人生の多様性をすくいとるモデル ほか）
著者等紹介
サトウタツヤ［サトウタツヤ］
１９６２年生まれ。立命館大学文学部心理学専攻教授。専門は心理学論・社会心理学
渡邊芳之［ワタナベヨシユキ］
１９６２年生まれ。帯広畜産大学畜産学部人間科学研究部門教授。専門は性格心理学・心理学論（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
15
ちょうど三年前に読んで大きな知的興奮を得た本をレポートのため再読。非常にいい本なので読んで見てほしい。2015/01/10
おりぜる@論文終わるまで読書可能時間激減
2
再読。流し読み。性格は変化しうる。性格が行動に影響を与えるのではなく、環境に応じた行動パターンを性格として分類しているに過ぎない。これは行動する際の癖みたいなもので、癖は内的・外的要因によって変化しうる。性格を変えるには環境を変えるのが良い。性格の形成は環境と遺伝の両方の影響である。血液型による性格分類は統計的に有意ではない。性格には3つの視点があり、1人称的・2人称的・3人称的性格と呼ぶ。それぞれ自意識として・関係として・役割としての性格という見方である。このように、性格は固有で不変ではない。2016/09/28
お肉太郎
2
著者の1人である渡邊芳之先生は帯広畜産大学教授でツイッターでの有名人で（ynabe39）、私がツイッターで最も影響を受けた人物の1人であろう。タイトルから想像されるような自己啓発的な本は20％にも満たず、正直曖昧な内容であまり参考にならなかった一方で、メインの「心理学から見た性格」「血液型診断批判」は、易しく書かれていてわかりやすくオススメである。一つ私の意見を述べさせてもらうと、「血液型診断批判する男はモテない」。2013/12/24
暗頭明
2
性格テストによってわかるのは性格そのものではなく、その性格テストの際に想定されてる回答者の自己にすぎない（自己概念の一貫性）という話や「公正」は「集団の目標と公正の基準」によって変わってくる話、ポジティブなプライドとネガティヴなプライドの話等、確かに面白かった。2012/07/22
tomogoraswitch
1
大学のとき聞いた「性格は変えられる」という言葉がずっと心に残っている。モードによる変化の話が面白かった。仕事等について“職種Aでは合わないけれど職種Bなら本来の力を発揮できる”みたいな部分はなるほど、と思った。こういう本を読んで頭においておくと、悩んだり困ったりしたとき、きっと助けになるんだろうなぁ。
