出版社内容情報
「いい仕事」には、その人の存在まるごと入ってるんじゃないか。『自分の仕事をつくる』の6年越しの続篇である本書は、長い手紙のような思考の記録。
内容説明
仕事や働き方について考える3部作の第2弾。デザイン、モノづくりの現場を中心に取材した第1作から6年。いい仕事とはなにか。働くことを通じて私たちは一体なにをしているのか。一人一人の仕事が、より“自分の仕事”であるためには。その思索の軌跡を「長い手紙」のように語った話題作。
目次
1 いる・いない(わたしたちはなにを受け取っているのか?;存在という贈り物;いい仕事、について)
2 自分の仕事(どんな○○○に?;仕事は「選ぶ」もの?;他人の気づき ほか)
3 自由とか誇りとか(働くことは本当に喜びなんだろうか;その人の力;心は誰のものだろう ほか)
著者等紹介
西村佳哲[ニシムラヨシアキ]
1964年生まれ。プランニング・ディレクター。デザインレーベル「リビングワールド」代表。多摩美術大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Eee
27
就職活動をしていて、とりあえずどこかに就職したい気持ちと、本当に自分のしたいことができる人生を送りたいという気持ちのせめぎあいをよく感じるようになりました。本書では、働くことがいいとか悪いとかそういうものではなく、「自分の生き方と働き方は同じなんだ」と伝えてくれていました。また、好きなことだけでは、仕事にできないとも。ただ、いいなとか好きだなだけでは、それは自分がお客さんであって、悔しいとか、つきあげてくる感じとかそういう感情があれば、仕事にできるのではないかと。この感覚はとても参考になると思いました。2016/05/30
さばずし2487398
25
『現代は別の意味で奴隷制度』『自分という一番身近な他人』という言葉にハッとした。それなりの枠の中でそれなりに役に立てて嬉しいと思う瞬間もあるだろう。 でもやはり、目が死んでいるような仕事をして毎日を送りたくないなあ。結局自分を生かすとは何なのか明確な答えは読み取れなかったが、わかることは、どんな環境でもその時々に自分には選択権があるということ。 本書でも紹介されている「夜と霧」をもう一度読みたくなった。2021/03/05
大島ちかり
18
非常に良かったです。穏やかな書き方だけど、納得した良いものを我慢せず取り込む人たちに共感していることを紹介しています。お金も大事だけど、人とのつながりをもっと大事にしていくのが、一番生きやすい自由かもしれません。人と意見が違うのが当たり前。そこを恐れないようにするのがまだまだ難しいです。2016/02/11
kri
17
おススメの良書。私はこれで仕事を辞めました!…訳ではないが…「いないのにいる」ふりを繰り返す職場での自分を無気力に放置し、過剰な「感情回路の遮断」という自己疎外の積み重ねで生活すべてが苦しくなってきた。それをはっきり自覚させてくれた本である。自分が「いる」仕事をすることができれば会社も職場も働き甲斐のある場所になり、自分の人生も生き甲斐のあるものになる。そういう人が多いと社会も良いものになるのではないか。自らに由って生きる覚悟、誰のせいにもしない生き方が自分が「いる」と思える仕事を呼び込むのかもしれない2018/11/05
Naomi
15
愛知芸術文化センターへ展示会を見に行った時に衝動買い!タイトルに惹かれました。「自分を活かして生きる」まさにわたしがテーマにしていること❣️ やりたいこと(欲求)と、できること(能力)だけじゃなく、やるべきこと(使命)の重なったところが「人が成長する仕事」とのこと。使命(大事だと思うこと)を意識していこう。2022/12/30