内容説明
「かなりや」「肩たたき」「毬と殿さま」「東京行進曲」「東京音頭」「同期の桜」「青い山脈」「蘇州夜曲」「王将」…早稲田の仏文学教授として学生に慕われる一方で、昭和の戦前戦後にかけて、今も愛唱される多くの童謡、歌謡曲の作詞を手がけた西條八十。激動の昭和史と歌謡史を背景にそれぞれの歌にまつわるエピソードと共にその生涯を描き第十八回大衆文学研究賞を受賞した傑作評伝小説。
目次
プロローグ 東京行進曲
第1部 かなりあ
第2部 同期の桜
第3部 青い山脈
第4部 王将
エピローグ 銀座の柳
著者等紹介
吉川潮[ヨシカワウシオ]
1948年、茨城県生まれ。立教大学経済学部卒。作家。演芸評論家。落語立川流顧問。1996年、『江戸前の男―春風亭柳朝一代記』(新潮社)で新田次郎文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sasha
0
詩人で、フランス文学者、ランボー研究者。でも、多くの童謡、流行歌、軍歌、校歌、社歌を生み出した作詞家でもある西條八十。家族を愛し、花柳界を愛し、そして何よりも銀座とその街路の柳を愛した人。エピソードてんこ盛りの評伝的小説は、戦前・前後の日本も見事に描いている。2012/10/13
cochou
0
歌詞の扱いが丁寧。 西條八十の人生と業績はよくわかる。晩年は著作権協会会長として法改正に尽力したというこては初めて知った。著者がかなり西條八十ラブなので評伝としての読みごたえは乏しい。心理表現がかなり平板。2016/06/22
-
- 洋書
- Époque Ém…