ちくま文庫<br> 脳はなぜ「心」を作ったのか―「私」の謎を解く受動意識仮説

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ちくま文庫
脳はなぜ「心」を作ったのか―「私」の謎を解く受動意識仮説

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  • サイズ 文庫判/ページ数 249p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480427762
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0104

内容説明

意識とは何か。意識はなぜあるのか。死んだら「心」はどうなるのか。動物は心を持つのか。ロボットの心を作ることはできるのか―子どもの頃からの疑問を持ち続けた著者は、科学者になってその謎を解明した。「人の『意識』とは、心の中でコントロールするものではなく、『無意識』がやったことを後で把握するための装置にすぎない。」この「受動意識仮説」が正しいとすれば、将来ロボットも心を持てるのではないか?という夢の広がる本。

目次

第1章 「心」―もうわかっていることと、まだわからないこと(心の五つの働き;意識の三つの謎 ほか)
第2章 「私」は受動的―新しいパラダイム(からだのどこまでが自分なのか?;脳=「私」、ではない!? ほか)
第3章 人の心のたねあかし―意識の三つの謎を解く(「私」は心を結びつけてはいない;「私」は何のために存在するのか? ほか)
第4章 心の過去と未来―昆虫からロボットまで(動物は心を持つか?;昆虫の気持ちになってみると!? ほか)
第5章 補遺―「小びと」たちのしくみ(コンピュータと脳は同じか?;ニューラルネットワークは万能コンピュータ? ほか)

著者等紹介

前野隆司[マエノタカシ]
1962年生まれ。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。1984年東京工業大学卒業、1986年同大学大学院修士課程修了後、キヤノン(株)入社。1995年慶應義塾大学専任講師。助教授を経て現在教授。博士(工学)。現在は、ロボット‐ヒューマンインタラクション、人と社会の欲求・幸福・協生・平和の研究、コミュニティーシステムデザインの研究等に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

113
特段、期待せずに本書を開いて、これだ!と。「私」はなぜ「私」なのか?隣の誰かでもなく、百年前のあの人でもないのか?そんな同じことを考えてた人がいた。突き詰めていくと、哲学や心理学あるいは宗教の世界に絡み捕られそうで、”君子危うき近寄らず”と避けてきたが…。できたら科学的に知りたかったのでロボット研究者の論理に興味深々。「受動意識仮説」というらしい。どうして「私」という自己意識が自分に宿ったかという疑問は、疑問にすること自体が間違いのようだが、「心」の構造を腑分けしていくような論理展開が面白かった。2020/06/23

青蓮

76
タイトルに惹かれて手に取った本。「意識はすべてを決定する主体的な存在ではなく、脳の中で無意識に行われた自律分散演算の結果を、川の下流で見ているかのように、受動的に受け入れ、自分がやったことと解釈し、エピソード記憶をするためのささやかで無知な存在。意識の中でも最も深遠かつ中心的な位置にあるように思える自己意識のクオリアは、最もいとしく失いたくないものであるかのように感じられるものの、実は無個性で、誰もが持つ錯覚に他ならない」副題にあるようにあくまでも仮説ですが、それでも興味深い内容でした。2019/09/19

にいたけ

48
自分にとって衝撃的な本だった。「自分」という意識が「入れ物」の身体を動かしているとなんとなく思っていた。死んだら意識というものが身体から抜け出ていくと。実験で明らかになったことは刺激を与えてその刺激が脳に届くまで時間がかかりすぎるということ。これはつまり瞬時に届いた様に脳が補正しているということ。「意識」自体が脳が作り出す「錯覚」なのだ。無意識下で小人さんが頑張っているのだ。人間だけにある記憶や言葉等この考えでスッキリ理解できちゃう。では私達はどのように生きたら良いのか?著者の本を追って確認したい。2023/02/28

KAKAPO

38
>脳には、赤いリンゴを見た時、色を認知する小びとがいる(ニューラルネットワーク)。丸い形だということを識別する小びともいる、これらの結果を受けて「赤くて丸いこの物体はリンゴだ」という答えを出す小びとがいる。情報は、意識されるとき以外は、小びとたちによってせっせと「無意識」のうちに処理される……。そう言われてみると、電車に乗り遅れまいと駆け込み乗車したり、赤信号になった交差点を突っ切ったり、冷静に考えると危ないし、大きなメリットがない行為をしてしまうことがある。あれは、もしかしたら、小人の仕業だったのか?2019/02/02

izw

34
脳が心・意識をもつメカニズムが明快に簡明に示されている。実証による検証についてはあまり記載されていないが、シンプルさと思考実験は説得性が高い。この原理を理解すれば、心をもつロボットもすぐに作れるという主張も、確からしく思える。本書の出版が2004年、ディープラーニングに代表されるニューラルネットの発展を背景にした最近の見解についても聞きたいものだ。2016/05/30

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