ちくま文庫
「戦艦大和」の最期、それから―吉田満の戦後史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 364,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480427434
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0195

内容説明

吉川英治の強い勧めによって終戦直後に一気に書き上げられた吉田満の傑作『戦艦大和ノ最期』は、小林秀雄をはじめ多くの人々の称賛を博したが、刊行まで6年を要した。そこにはどのような事情が働いていたのだろうか。そして、焦土と化した祖国の再建というもう一つの戦いに、彼はどう立ち向かったのか。同じ職場で、その死まで共に歩んだ著者が、有能な銀行員・敬虔なキリスト者として生きた吉田満の戦後の航跡をたどる。

目次

第1章 誕生『戦艦大和ノ最期』(戦艦大和からの生還;検閲との抗争;苦悩する「大和」;「太平洋よ静かなれ」)
第2章 挫折を乗り越えて(職場での吉田満;キリスト教との出会い;祖国とは何か)
第3章 「語り部」―みずからに課した使命(臼淵大尉の「進歩」への願い;愚劣な開戦 愚劣な作戦;悲劇の提督、伊藤整一)
第4章 戦中派は訴える(みちのく―吉田が愛した風土と人々;戦中派、散華の世代;強く訴えつづける戦中派の人々;敗れて目覚めず)
第5章 経済成長と平和を見つめて(スモールイズビューティフル;非戦の誓い;伝えつづけた信条)

著者等紹介

千早耿一郎[チハヤコウイチロウ]
1922年、滋賀県生まれ。中国(上海、青島)で育つ。帰国して神戸商業学校卒業後、日本銀行入行。42年に入隊し、中国で初年兵教育を受けつつ「討伐」に出動する。現地の予備士官学校を卒業後、挺身攻撃隊長として訓練中、終戦を迎える。46年、日本銀行に復帰し、吉田満を知る。事務繁忙の時間を割き、吉田らと文芸活動に従事する。詩誌「騒」同人、文芸誌「象」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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muhco

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壮絶な大和の最期!!よく生還したものです。その後の脱出記出版への道のり、占領軍の活字規制云々。う~ん、モヤモヤするわ。ありのままを表現することに規制をかけるのは言論の自由を奪う事ではないのだろうか。敗戦国とはそれを受け止めてなお数十年あり続けなければならないのだろうか。

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