内容説明
坂本龍馬について関係者が残した記録の多くは、通説に合致しないために顧みられることもなく、そういったことが彼の誕生から暗殺、さらには埋葬時にまで及んでいる。では、一般に流布した“龍馬伝説”から離れて事実に立ち返り、先入観を排して眺めてみれば、どのような龍馬像が現れてくるのだろうか。激動の時代を駆け抜けた男の本当の姿を明らかにする渾身の意欲作。
目次
第1章 龍馬誕生(出生伝説;坂本家;愚童;武者修行;千葉定吉道場;攘夷;河田小龍;江戸再遊;北辰一刀流長刀目録;千葉佐那;撃剣家)
第2章 土佐脱藩(平井加尾;土佐勤王党;福岡家御用日記;坂龍飛騰;一水亭御出入方;栄;乙女;脱藩;勝海舟;脱藩赦免)
第3章 薩長同盟(神戸海軍操練所;再脱藩;楢崎龍;西郷隆盛;薩長若い;亀山社中;寺田屋;薩長同盟;寺田屋遭難;密偵)
第4章 船中八策(近藤長次郎;新婚旅行;ワイルウェフ号遭難;馬関海戦;才谷梅太郎;後藤象二郎;海援隊;いろは丸事件;船中八策)
第5章 龍馬暗殺(薩土盟約;イカルス号事件;帰郷;大政奉還;密勅;近江屋;世界の海援隊;最後の写真;カウントダウン;暗殺;刺客;遺留品;埋葬;復活伝説)
著者等紹介
菊地明[キクチアキラ]
1951年東京都生れ。1973年日本大学芸術学部卒。幕末維新史研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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坂本龍馬について関係者が残した記録の多くは、通説に合致しないために顧みられることもなく、そういったことが彼の誕生から暗殺、さらには埋葬時にまで及んでいる。では、一般に流布した“龍馬伝説”から離れて事実に立ち返り、先入観を排して眺めてみれば、どのような龍馬像が現れてくるのだろうか。激動の時代を駆け抜けた男の本当の姿を明らかにする渾身の意欲作
冬至楼均
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作られた”伝説”を離れた史実の龍馬。恐らく土佐閥の都合で生み出されたその伝説は一人歩きし、もはや史実に回帰することはないだろう。2011/03/17
いちはじめ
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それ相応の史料的な裏付けはありそうだが、煩雑さを避けるためか、詳細な検討過程を明記していない憾みがある。とはいえ、まず妥当な線ではなかろうかとは思わせる記述かな2009/04/18