内容説明
「弁天娘女男白浪」「助六由縁江戸桜」「勧進帳」「夏祭浪花鑑」など演目を聞いただけでドキドキわくわくする、元祖イケメンたちが技倆の限りを尽くして競演する面白さ・見どころを、イラスト入りでわかりやすく紹介。
目次
女心を魅了する人気21演目の見どころ(「桜姫東文章」―堕落と官能のドラマにビックリ!;「篭釣瓶花街酔醒」―追いつめられた美人ホステスの悲劇;「弁天娘女男白浪」浜松屋・稲瀬川勢揃いの場―太く短く粋で楽しい泥棒ライフ;「与話情浮名横櫛」―衣食住足りて知る大人の恋;「仮名手本忠臣蔵」五段目~七段目―女子の適応力ったら ほか)
ときめく役者13人衆!!(市川海老蔵の三つのチカラ;猿軍団の若きプリンス 市川猿之助;アンドロイドからの脱皮 尾上菊之助;尾上菊五郎の素足力と変身力;片岡仁左衛門の魅惑の神器 ほか)
著者等紹介
辻和子[ツジカズコ]
イラストレーター。兵庫県西宮市生まれ。嵯峨美術短期大学卒。広告、出版物を中心に活動する一方、子供の頃から見続けてきた知識を生かして、歌舞伎イラストガイドを手がける。東京新聞「幕の内外」、フリーペーパーMEGなどで歌舞伎ガイドを連載(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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fu
20
「ヅカおた」ならぬ歌舞伎ファンの目線で書かれた歌舞伎入門。歌舞伎は、松井今朝子さんの小説でも指摘されていたように、時代が異なるストーリーが入り組んでおり、現代の感覚からするとわかりづらい部分がある。著者がイラストレーターということもあってか、視覚に重点が置かれた切り口で解説されている。確かに、歌舞伎は外国語並みに聞き取りづらいし、筋書きや聴覚よりもまずは視覚から入るほうが初心者向けとして適切なのだろう。2015/09/19
たみ
17
伝統芸能と聞くと腰がひけてしまいます。テレビでチラッと見たことはあるけど、ストーリーもよく知らないし…。というわけで(私的に)痒い所に手が届く[じっぴコンパクト新書]初心者向け解説本! 歌舞伎大好きイラストレーターの著者による21演目を紹介。カラーイラストで登場人物がのっていて、イラストの横に手書き文字で「着物の重ね着テク」などが添えてある。文章も良い意味でミーハー目線。そっかー歌舞伎ってエロイのか~、DV男が沢山でてくるのか~ととっつきやすい解説です。本から著者の愛情がドンドン流れて出てくる迫力の1冊。2015/01/20
はぴた(半分お休み中)
11
ミーハーな私には「お友達」のような一冊でした。この役者でこの演目を観たい!というのは誰しも思うんだなあ。想像、妄想?がふくらみます。娘道成寺の解説、前の本と同じこと書いてあるなーと思いつつも、好きな演目だから何度でも読みたい自分もいます。イラストと文章で美しい舞台をよみがえらせてくれます。2014/10/20
Kohn
8
歌舞伎の演目をイラスト入りのわかりやすい解説本。どちらかというとミーハー的なんですが、嫌味なく楽しめます。ちょうど録画しておいた「伽羅先代萩」を見返しているのですが、この解説が楽しい。能はクラシック、歌舞伎はロック。こんなノリです。2016/04/10
m
6
歌舞伎の勉強に。イラストが多く字も大きいので読みやすい。中村吉右衛門の「幡随長兵衛」見れて良かったなぁ。知識が少し増えたところで「カブキブ!」六巻を読もう。2017/09/23