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ちくま文庫
自民党戦国史〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 421p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480425812
  • NDC分類 315.1
  • Cコード C0131

内容説明

日本の戦後政治を語る上で、派閥の存在を無視することはできない。総理総裁の椅子をめぐり合従連衡を繰り返すことによって、戦後の保守政治は形作られてきたともいえる。佐藤政権末期から田中、三木、福田、大平、鈴木、中曾根へと、次第に田中派支配が強まるなかで、権謀術数を尽くし政権獲得への執念を燃やす派閥の領袖たちの心理ドラマを描き出す、迫真のドキュメント。

目次

第1部 派閥と領袖(前尾派の誕生と佐藤四選;大平、田中の一本立ち;田中角栄の台頭;田中政権の性格;田中角栄の暗い面;日中航空協定と参議院選挙;田中内閣の退陣;椎名裁定の前夜;気落ちした大平正芳;第二の保守合同とは何か;おれが横になったら党は何もできない;ロッキード事件と三木降ろし;挙党協と内閣改造;公選法第三十一条の“解散”;保革逆転ならず;微妙になった大福関係;野沢詣でと瀬田詣で;解散は封じこめよ;日中交渉と大福関係;公選に私は立たない

著者等紹介

伊藤昌哉[イトウマサヤ]
1917‐2002。満洲(現・中国東北部)生まれ。東京帝国大学法学部卒業と同時に入営、経理部将校として従軍。終戦後は西日本新聞社記者となるが、55年、池田勇人に誘われて秘書となり、首相就任後は首席秘書官として彼を支える。池田の死後、いったんは政界から離れるものの、大平正芳から請われ、側近として大平政権の成立に尽力する。80年代からは政治評論家として執筆活動やテレビ出演などを通じて活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

santana01

3
三角大福中といわれ、自民党内で血みどろの擬似政権交代を繰り広げた政治家たちのドキュメント。生々しい政治家たちの発言が実名とともに語られ、合従連衡を繰り返し、疑心暗鬼を抱えながらも政権を目指す様子が宏池会を中心にして記されている。内幕物としては出色の面白さだが、著者を巡る人々との遣り取りが中心のため、政治的状況や社会情勢、とくにロッキード事件の詳細などについての記載は少なく、当時の事を知らないと三十年後の現在では発言や行動が理解し辛い面がある。そうはいっても、いよいよ大平政権誕生に向かう下巻に期待が高まる。2013/03/09

Hiroki Nishizumi

2
思っていたより主観的な書き方なのでちょっと意外だった。内容は割と既知のことが多かった。2021/01/19

kwy8791

1
中立な著者を期待して手に取ったら、意外と前面に出てくるタイプの著者だったのでやや読み辛かった。当たり前のように入る金光教の御祈念の話とかね。ただそれを措いても、この、三角大福中時代の抗争は興味をそそる。興味があるなら読むべきだろうな一冊2011/04/05

tiki

1
自民党大物政治家の権力争いの内実が内部にいた人間の視点で綴られている本。客観性を期待して読んでいるわけではないが、もう少しリーダーフレンドリーな書き方だったら(そしてもう少しコンパクトだったら)、と思う。内容自体はとても興味深い。2010/06/26

Ryueno

1
ブーちゃんこと伊藤氏が、自民党を裏側から記した本。自民党事情(特に派閥)には興味があったんだけど、なぜだかなかなか読み進めなかった。ブーちゃんの主観が入りすぎてたのかな? 読後の感想としては、田中角榮氏のイメージが少し変わったかな。2010/02/01

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