内容説明
日本の戦後政治を語る上で、派閥の存在を無視することはできない。総理総裁の椅子をめぐり合従連衡を繰り返すことによって、戦後の保守政治は形作られてきたともいえる。佐藤政権末期から田中、三木、福田、大平、鈴木、中曾根へと、次第に田中派支配が強まるなかで、権謀術数を尽くし政権獲得への執念を燃やす派閥の領袖たちの心理ドラマを描き出す、迫真のドキュメント。
目次
第1部 派閥と領袖(前尾派の誕生と佐藤四選;大平、田中の一本立ち;田中角栄の台頭;田中政権の性格;田中角栄の暗い面;日中航空協定と参議院選挙;田中内閣の退陣;椎名裁定の前夜;気落ちした大平正芳;第二の保守合同とは何か;おれが横になったら党は何もできない;ロッキード事件と三木降ろし;挙党協と内閣改造;公選法第三十一条の“解散”;保革逆転ならず;微妙になった大福関係;野沢詣でと瀬田詣で;解散は封じこめよ;日中交渉と大福関係;公選に私は立たない
著者等紹介
伊藤昌哉[イトウマサヤ]
1917‐2002。満洲(現・中国東北部)生まれ。東京帝国大学法学部卒業と同時に入営、経理部将校として従軍。終戦後は西日本新聞社記者となるが、55年、池田勇人に誘われて秘書となり、首相就任後は首席秘書官として彼を支える。池田の死後、いったんは政界から離れるものの、大平正芳から請われ、側近として大平政権の成立に尽力する。80年代からは政治評論家として執筆活動やテレビ出演などを通じて活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ランラン
santana01
Hiroki Nishizumi
kwy8791
tiki