内容説明
仕事とはなにか。「いい仕事」はどこから生まれるのか。仕事を「自分の仕事」にするためにはなにが必要か。八木保を、柳宗理を、ヨーガン・レールを、パタゴニア社を、ルヴァンを、象設計集団を、さまざまな「いい仕事」の現場を訪ねた貴重な記録。働き方が多様になってきた時代、迷ったら立ち戻りたい働き方のバイブル。文庫化にあたり10年後のインタビューを2本追加。
目次
1 働き方がちがうから結果もちがう(八木保さんをサンフランシスコに訪ねる;象設計集団を北海道・帯広に訪ねる ほか)
2 他人事の仕事と「自分の仕事」(植田義則さんのサーフボードづくりを訪ねる;甲田幹夫さんのパンづくりを訪ねる ほか)
3 「ワーク・デザイン」の発見(新しいオフィス像を探そう;「オフィス・ランドスケープ」 ほか)
補稿 10年後のインタビュー(馬場浩史さんを益子に訪ねる;甲田幹夫さんを上田に訪ねる)
著者等紹介
西村佳哲[ニシムラヨシアキ]
1964年生まれ。プランニング・ディレクター。建築設計分野の仕事を経て、デザインレーベル「リビングワールド」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
58
良い自分の仕事づくりとは、自分が魅力を感じるものをとことん突き止めることで普遍的なものへと昇華するってことなんでしょうね。2017/07/01
あきら
53
言ってることはすごく共感できるし、素晴らしい。 「でも」って言ってしまう、思ってしまう。ひと握りの人だと。 本に載ってる人達は、ひと握りの人になりたくてやってるわけじゃないんだよなあ。 読む人、立場によって考えが分かれそうな本です。 2021/04/19
けぴ
44
「とりあえず、こんなものでよいか」そんな感じでした仕事は相手にもその感じが伝わる。「手抜きしない本物の仕事を!」そんなメッセージを感じる本でした。時代が10年以上前なので現在はインタビューされた人達はどうなっているのか知りたい。2020/02/07
kana
40
オフィスやマネージメントの大切さ、日々の働き方、キャリアの築き方まで、広範囲に渡りわくわくいろんなことを考えました。インタビューを受ける方々の働き方は極端な事例ですが、《仕事は自分をつくり、自分を社会の中に位置づける、欠かせないメディアである》《いつでも、どこでも、誰とでも働くことの自由を、自分自身の力で獲得すること。》など、そのベースとなる思想の部分で共感できるところが多かったのも意外でした。私も以前より、“自分の仕事をつくる”感覚がわかってきて、そういう仕事のできる環境にいられる幸せに改めて感謝です。2015/03/11
late
37
一流の仕事をする人々を著者が訪ね、その時のインタビュー等をまとめた本。現代社会への不満や伝統的な企業に対する批判が随所にあり、やや著者が透け気味。著者自身、古い価値観と新しい価値観の間で戦っている様にも見えた。ただ、変に「日本スゲー!」とか「日本は終わってる」みたいな両極端にならずに、海外の企業も国内企業も選りすぐりを紹介しているのは良かった。登場するのは素晴らしい仕事を「つくっている」方々ばかりであり非常にタメになる。これから働き始める人にも、働くことについて今一度考えてみたい人にもオススメできる一冊。2018/11/29