出版社内容情報
ちくま日本文学011 泉鏡花
映像的手法を駆使して
読者を魔界へ誘う天才
目次
雛がたり
国貞えがく
三尺角
高野聖
山咲
天守物語
縁結び
歌行燈
湯島の境内
【解説: 紀田順一郎 】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
50
美しい作品が凝縮されていました。鏡花の作品は幻想的で引き込まれます。2022/03/18
優希
40
再読です。鏡花の美しい世界に酔いました。特に『高野聖』の幻想の世界は華麗な夢のようです。現実と夢の狭間に陥るような鏡花の文学が私は好きです。2023/10/23
Moeko Matsuda
9
先日「天守物語」の舞台を見たもので、原作が読みたくて挑戦してみた…ものの…。正直、私にはちょっと難しかった。戯曲はまぁ大丈夫なんだけど、小説になるとどうも言い回しが難しくて。描写がとても美しく、言ってみれば当時のファンタジーなんだろうなってことは分かるのだが、なにしろもう少し文化的な素養を高めてからでないと、堪能するところまではいかないな、と。もう少しレベルアップしたら、もう一度挑戦してみます。2019/09/14
もち
8
名前はよくきいていたが、今回初めて読んだ。独特で、慣れるのにもう少し読む必要があるか。好きとも嫌いともなんともいえない。ただ、江戸との地続きの感じや、教養が息づいているのは好きだと思った。2016/04/27
うた
8
ふふ、鏡花って好きだ。『高野聖』『天守物語』はもちろん『雛語り』がいい。歯切れのよい言葉から生み出されるイメージが、花のように咲いてぱっと散る。小説のような散文よりも、もっと詩歌に近い文体が美しい。2013/06/08