内容説明
猛暑の八月、東京で謎の死体遺棄事件が露見した。連続強盗事件で逮捕された相澤直樹が、「桧原村に死体を埋めた」と突然告白。供述通り遺体は発見されたが、近傍から死亡時期の異なるもう一つの遺体が見つかったのだ。強盗事件の捜査を手伝った縁で現場に駆り出された追跡捜査係の西川は、取り調べを任される。だが、最初の自白以降、相澤は頑なに口を閉ざしてしまう。同係の沖田も旅先から急遽呼び戻されて捜査に加わるが…。村の奥底に埋もれかけた謎の真相を、彼らは掴むことができるのか。書き下ろし警察小説
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
469
うーむ、またしても殺人の動機が、、、。殺人の数は多いが、あまり食指の動く内容ではなかったかな。今作のメインは、東京の端っこに位置する檜原村という存在と、生まれながらのサイコパス、というところか。その昔、当時の彼がレンタカーしてくれて行ったなぁ、秋川渓谷、また行ってみたいなぁ、なんてことを考えつつ読了。2020/05/13
KAZOO
147
若干マンネリ化していると作者も感じているのかもしれません。6作目なので、なにか変わったし好をということなのでしょう。終わり方も何か少し不満が残るような感じです。次回作に続いていくのでしょうか?2016/05/21
いつでも母さん
111
西川・沖田コンビシリーズの6弾目。面白く一気読み。読了後に表紙を見ると、三浦美知と思われる女性が・・ざわっとしたわ~(汗)今回はさすがの西川も、かすめ取られてギブアップかと思った位の悪女、否、稀代の毒婦だったとは。『自由』をはき違えて育ったんだなぁ。次も気になるシリーズだが、沖田と響子の関係も凄く気になる私です!2015/10/21
s-kozy
91
シリーズ第6弾。前作の「刑事の絆」がひどい出来だったので、読むのを止めようと思っていた追跡捜査係シリーズ。仕事で時々行く檜原村が舞台と知り、つい手に取ってしまった。いやー、面白いじゃないの、堂場センセ、盛り返しましたね。事件の真相、全容が明らかになるにつれ、身に染みて怖くなってくる表題の意味。本シリーズは続きがあれば、まだ追いかけていこうと思います。話の中には私の仕事場所だけでなく生活圏も出てきて、より面白く読めた。「あきる野署」の位置は「五日市警察署」がある所だよね?2017/06/17
シ也
81
読み終えて、誉田哲也の「ヒトリシズカ」のヒロイン・伊東静加が頭にチラついてしまう。まあ、彼女とは正反対の部分が本作の彼女にはあるのだが。しかし、綺麗なバラには棘があると言うが、彼女はまさにそのバラであるとでも、言うのだろうか(ちなみに、僕は美人過ぎる女性がいたら怪しむタイプ)。冒頭の沖田の挨拶シーンでほっこりしていたので、ラスト近くで感じた恐怖を考えると本作はホラー小説のテイストもある。しかし、ふと考えてしまう。実際に殺され、そして遺体を隠され、発見されるのを待つ殺された人の遺体はどれだけあるのか。→2016/01/07
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