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ちくま文庫
誰も書かなかった日本医師会

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  • サイズ 文庫判/ページ数 279,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480424952
  • NDC分類 490.6
  • Cコード C0147

内容説明

戦後の医療行政に深く携わってきた日本医師会。四半世紀の長きにわたり会長を務め、強烈なリーダーシップを発揮した「ケンカ太郎」こと武見太郎氏をはじめ、歴代会長らへの丹念な取材を40年以上重ねてきた著者が、この「日本最強の圧力団体」の深層をえぐり出す。同時に本書は、転換期を迎えた現行の医療制度の歴史をたどり、その行く末を占うものでもある。戦後の医療制度年表を巻末に掲載。

目次

プロローグ 日本医師会の五〇年
第1章 戦後医療行政のはじまり―武見太郎時代の幕開けへ
第2章 反官僚・反自民―武見政権の樹立と安定
第3章 欲張り村の村長たち―武見太郎の奮闘
第4章 医師優遇税制撤廃―武見時代の終わり
第5章 医療費亡国論―花岡堅而会長時代(1982~83)
第6章 老齢医療の問題―羽田春兔会長時代(1984~91)
第7章 「家庭医」構想をめぐって―村瀬敏郎会長時代(1992~95)
第8章 医療のグランドデザインへ―坪井栄孝会長時代(1996~2004)
第9章 新しいリーダーシップの台頭
エピローグ 日本医師会の二十一世紀

著者等紹介

水野肇[ミズノハジメ]
1927年大阪市生まれ。大阪外国語大学ロシア語学科卒。山陽新聞社会部デスク時代に、連載企画「ガン・シリーズ」で新聞協会賞受賞。その後独立し、評論活動を続ける。医事評論家。NHK解説委員、医療保険審議会、老人保健福祉審議会、医道審議会の委員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

井の中の蛙

8
半分ぐらい武見太郎の話だった。読む前まで全然どういう団体なのかも知らなかったので、中々面白かった。2025/01/10

stroatman

2
歴代の会長を軸として日本医師会の歴史をなぞる。武見太郎を始め歴代会長が政府と上手く渡り合ってきたのが今に繋がってると。日本の医療の水準は高いと思いつつ、最近は崩壊しつつある。医師の過重労働について医療費に原因があると書いてあるけど、原因はそれだけじゃないよなぁ。。日本は優秀な人材が医者に集まりすぎだったり問題も多い。2019/08/23

katta

0
終戦後組織された日本医師会をその歴代会長を横軸に、医療行政の歴史を綴ったまさに労作。25年に及んだ武見太郎の印象が強烈だが、厚生省との確執や現代の医療崩壊の根っこがよくわかる一冊になっている。傑作。2009/06/02

Mits

0
日本医師会を、長年かなり近くから、しかも外からウォッチしていた人が書いただけに、鋭く深い。それと、この組織の歴史に興味がまったく無い向きにも、現在の医療行政の問題点とこれからの展望が述べられるエピローグは読む価値がある。2009/01/29

chikuma

0
人物にスポットを当て、著者との交流、インタビューを元に書かれている部分が多いため、充実度はかなり上。武見太郎、坪井栄孝の人物評、反官僚としての日本医師会、また日医総研設立のくだりは興味深いです。2009/01/09

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