内容説明
戊辰戦争で敗れた会津藩は、明治維新後、朝敵と呼ばれ悲惨な運命をたどる。15歳で白虎隊士となった山川健次郎は、その中にあって名門エール大学に学び、物理学者として東京帝国大学に奉職する。薩長藩閥政府の中で二度も帝大総長を務めるに至った健次郎は、しかし、会津時代の苦難を決して忘れることはなかった。「星座の人」と呼ばれた気骨の人生を描く力作。
目次
遠雷
会津城下の戦い
降参の白旗
奥平謙輔の手紙
お家再興、斗南藩誕生
エール大学に入学
帰国後の日々
清貧の暮らし
東京帝国大学
会津人の悲しみ
徳目と千里眼事件
巨星の生涯
著者等紹介
星亮一[ホシリョウイチ]
1935年仙台市生まれ。東北大学文学部国史学科卒業。福島民報記者、福島中央テレビ報道制作局長を経て文筆業。2002年日本大学大学院総合社会情報研究科修了。『奥羽越列藩同盟』(中公新書)で1996年度福島民報出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。